ライター : 和食料理人よしふみチャンネル

日本料理専門調理師・調理技能士/macaroniクリエイターズ

失敗しない揚げ方!とうもろこしのサクサクかき揚げ

調理時間 10
郡山で小さな料理屋「手料理嘉文」を営んでいる和食料理人よしふみチャンネルです。プロの料理人がお店のレシピや家庭で役立つ料理のコツなどを配信しています。

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今回はとうもろこしのかき揚げを作りますが、天ぷら衣を作らなくても上手に揚げる方法をお伝えします。
むずかしいと感じる方も多い天ぷらですが、この方法だと思っている以上に簡単にサクサク仕上がるはずです。

今回は茹でたとうもろこしで作っていきますが、生のまま使うとみずみずしく甘く仕上がります。お好みの方で試してみてください。

材料(2人分)

コツ・ポイント

  1. 天ぷら衣にくぐらせるかわりに、とうもろこしに粉をまぶし、水を少しずつ混ぜてタネを作ります。
  2. 油の温度は170度。菜箸を入れてぶくぶく泡立ったら揚げ始めます。
  3. 薄衣を作っておき、揚げている間に"花"を咲かせます。

下準備

・とうもろこしは、塩を入れた熱湯で8分ほどゆでておきます。(ゆでずに生のまま使っても構いません。)

作り方

1.とうもろこしの実を外す

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とうもろこしの実を外していきます。 【ワンポイント】 今回は実を外しやすいように茹でたとうもろこしを使っていますが、生のまま使うとみずみずしく仕上がります。どちらでもお好みで!

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とうもろこしを左に回しながら、包丁を前後に動かして切っていくと簡単に実が外れます。 包丁でやりにくい場合は、手でむしっても大丈夫です。

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とうもろこしが温かいうちに切ると実をバラバラにしやすいです。

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形を残したいときは、とうもろこしがしっかり冷めてから切ります。この状態で天ぷらにしたりします。

2.粉と水を混ぜる

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切ったとうもろこしをボウルに入れ、バラバラにほぐします。

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小麦粉を入れ、全体に行き渡るように混ぜます。

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今回の揚げ方はとうもろこしを天ぷら衣にくぐらせるのではなく、粉をまぶしたとうもろこしに水をふりかけて混ぜてあげる方法です。こうすると簡単にサクサクに仕上がります。

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水を小さじ2ほど入れて混ぜていきます。 水の入れすぎに注意してください。入れすぎると、とうもろこしがバラバラになりやすくなります。その時は粉を足してください。 霧吹きで少しずつ入れると失敗しないです。 霧吹きを使う場合、1回スプレーしたらゴムベラで混ぜ、再びスプレーしてゴムベラで混ぜを2~3回すればちょうどいい感じになると思います。

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混ぜ合わせて、とうもろこし同士がねばつく感じになったらOKです。 衣が全体に行き渡っていないようであれば、粉を足してください。

3.海苔にのせる

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焼き海苔をハサミで8等分にカットします。

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切った海苔にとうもろこしをのせます。

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海苔に貼り付けて揚げることでとうもろこしがバラバラにならず、サクサク仕上がります。 【ワンポイント】 海苔のかわりにクッキングシートを使って揚げることもできます。 クッキングシートを大きめに切ってとうもろこしをのせ、そのまま油に入れて揚げます。油の中でシートが外れて、とうもろこしだけのきれいな天ぷらが揚がりますよ。

4.薄衣を作る

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天ぷら衣のサクサク食感を足すために、別のボウルで小麦粉を同量の水でといて薄衣を作っておきます。薄衣はゆるゆるでOK!

5.油で揚げる

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油を170度まで温めます。 【ワンポイント】 油に衣を2~3滴落として、鍋底に着く前に表面に浮き上がってくる状態が約160度です。 菜箸を入れて箸先のあたりに泡がぷくぷく立つのが170度の目安になります。

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170度になったら、海苔を下にして油に入れていきます。

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表面がさっと固まったら、上から薄衣を垂らします。 これを、天ぷらで"花を咲かせる"と言います。

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薄衣を垂らした後、泡立て器でバシャバシャと油の中で泳がせるようにするとキレイに花が咲きます。

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ひっくり返しながら両面揚げていきます。

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箸で挟んで、ジリジリっと振動が伝わったら揚げ上がりのサインです。 揚げすぎると水分が飛びすぎてしまうのでご注意を!

6.塩をふる

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揚げ上がりの熱いうちに塩をふります。 【ワンポイント】 天ぷらや揚物は、揚げたての状態の時に塩を振ることによって味がのります。冷めてから塩を付けるよりは揚げたての時、薄塩を振ることでおいしく仕上がります。

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衣もサクサクに仕上がりました。
今回はゆでたとうもろこしを使いましたがが、生のとうもろこしでも同じように作れます。鮮度の良い生のとうもろこしを使うと甘みが強く仕上がるでしょう。

今回の天ぷらの作り方は、いんげんなどほかの野菜にも応用できます。お好きな野菜で試してみてください。
このほかにも旬の食材を使ったレシピ動画をYouTubeで配信しています。
家庭でもちょっとしたコツでプロの料理のようにおいしく仕上げられるレシピを公開しているので、よろしくお願いします!

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