一日60gを目安に食べる

大麦の効能を得るためには、β-グルカンで一日3g程度摂取するのがおすすめ。これは大麦60g分に相当します。麦ごはんにする場合は、茶碗1杯分(150g)を一日3回食べることで摂取できる量です(米と大麦を1:1で混ぜた場合)。

また大麦はごはんだけでなく料理にも活用できます。大麦に含まれるβ-グルカンが、血糖値の急上昇を抑えるために役立つでしょう。(※2,3)

食べるタイミングは朝食がおすすめ

朝食後の血糖値の上昇をゆるやかに抑えられると、昼食後の血糖値も上がりにくくなると考えられています。

実際に、健常な男女における実験では、朝食で麦ごはん(大麦50%)を食べた場合、白ごはんを食べた場合と比べて朝食後、昼食後ともに血糖値の上昇が抑えられたという結果が。まずは朝食から大麦を取り入れてみてはいかがでしょうか。(※11)

【Q&A】もち麦と大麦に効果の違いはある?

A:もち麦も大麦の一種。もち麦は、大麦のなかでも食物繊維が豊富です。

大麦には米と同じく「うるち性」と「もち性」があり、もち性の大麦が「もち麦」です。大麦は全体的に食物繊維が豊富ですが、もち麦には特に多いのが特徴。そのため、食物繊維を多く摂りたい方はもち麦を選ぶとよいでしょう。(※12)

【Q&A】大麦は糖質制限中に食べても平気?

A:大麦は白米より糖質が少なく、太りにくい炭水化物。適量であれば糖質制限中に食べても問題ありません。

ただし、麦ごはんにしても食べ過ぎるとダイエットの妨げとなるため注意しましょう。米と大麦を1:1で混ぜた麦ごはんなら、1食150gほどが目安です。(※2,6,7,13,14)

【Q&A】大麦は子供に食べさせてもいい?何歳から食べられる?

A:大麦は離乳食が終わった頃から食べさせることができます。

ただし、食物繊維が豊富な大麦を内臓機能が未熟な子どもがたくさん食べると、消化に負担がかかるおそれがあります。食べさせるときはおかゆのように十分やわらかく炊いたものを少量ずつあげるとよいでしょう。(※2)

【Q&A】大麦を食べ過ぎるとどうなる?

A:サプリメントや健康食品で食物繊維を摂っている場合、大麦を食べ過ぎるとおなかがゆるくなったり、ほかの栄養素の吸収を阻害したりするおそれがあります。

しかし、日本人は食物繊維が不足している傾向にあるため、通常の食事では摂り過ぎの心配は少ないでしょう。(※15)
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