それぞれ英語では何と書く?

ジャムは英語では「JAM」と書きます。日本語では「押しつぶす」「詰め込む」といった意味を持つ言葉です。「JAM」の語源は英語の古い方言である「CHAM(=ぐちゃぐちゃ噛む)」から。

マーマレードは英語で「marmalade」と書きます。語源はポルトガル語の「マルメロ(=西洋かりん)」というフルーツから。マルメロから作ったジャムが転じて「マーマレード」と呼ばれるようになったとされています。

マーマレードとジャムの歴史

ジャムの起源・歴史

ジャムの歴史は長く、歴史のはじまりは今から1万年以上前。旧石器時代の人々がはちみつを取り、それを使って果実を煮たものがジャムの起源とされています。1096~1270年頃、十字軍がたくさんの砂糖を持ち帰ったことがきっかけで、ジャムが世界的に一般化しました。

日本へは、16世紀後半に宣教師によって持ち込まれたとする説が有力です。明治に入ると国内でいちごジャムの製造・販売がスタートし、昭和になるとジャムの製造がより本格化。それから日本人が好む甘みが強い商品も販売されるようになりました。

マーマレードの起源・歴史

マーマレードが誕生したのは18世紀半ば。ある日、オレンジを運ぶ船が暴風雨の被害を受け、スコットランドの港に避難しました。その港で大量の「売りものにならないオレンジ」を二束三文で買った貿易商の母親が、ジャムにして販売。これが、今日のマーマレードのはじまりだとされています。

ただし、さらに古い時代にもマーマレードの原型とされる「オレンジのマルメロ」、「オレンジマーマラット」というレシピが存在しました。いずれも現在のイギリスにおいて、17世紀後半には発見されていたレシピです。

マーマレードの作り方

Photo by macaroni

マーマレードは基本的に柑橘類・グラニュー糖・砂糖という3つの材料があれば作れます。下処理した柑橘の皮、果肉、種をグラニュー糖と水で煮込んで完成。種にはとろみ付けの効果があるため、捨てずに使用しましょう。

マーマレードに向く柑橘類

柑橘類であれば、ほとんどの果物がマーマレードに使えます。一般的なのはオレンジを使ったマーマレードですが、ほかにも夏みかんやデジポンなど、日本生まれの柑橘を使ってもおいしいですよ。

グレープフルーツやレモンを使うと、よりすっきりとした味わいを楽しめます。いろいろな柑橘類を試してみて、好みの味わいを探すのもおもしろいでしょう。

マーマレードの使い道

マーマレードはパンに塗るほか、パウンドケーキやクッキー、マフィンやアイスの材料に使うと、柑橘の風味が活きたお菓子が作れます。このほか、キャロットラペやマリネなど、サラダ・副菜レシピも豊富にありますよ。

さらに、お肉のソースにしたり、煮込みに使ったりもできます。中華の定番「酢豚」に使うことも可能!いろいろな料理に活用できるので、ぜひ試してみてくださいね。
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