ライター : いとう まさと

WEBライター

フランボワーズとは木いちごの一種

フランボワーズとはバラ科キイチゴ属に分類される植物で、木いちごの一種です。一般的な大きさは1~2cmで、よく見ると小さな粒状の果実が集まった形をしています。

味わいは甘酸っぱく、新鮮なものは香り高いのが特徴です。そのまま食べるほか、ジャムやソース、果実酒に使われたり、ケーキなどのスイーツに使用されたりすることもあります。

フランボワーズはもともと何語?英語・フランス語の意味

フランボワーズはもともとフランス語で「frambose」と書きます。「fraise(=いちご)」と「ambrosia(=このうえなくおいしいもの)が合わさって生まれたとされる言葉です。

一方、フランボワーズの英語名は「raspberry(ラズベリー)」。「berry(=小さい果実)」と「rasp」が合わさってできたとされる言葉です。「rasp」の意味には諸説ありますが、「ヤスリ」や「ぶどう酒」といった意味があるといわれています。

フランボワーズとラズベリーの違い

前述したとおり、フランボワーズは英語では「ラズベリー」と呼ばれます。つまり、このふたつは本来同じもので、フランス語で呼ぶか、英語で呼ぶかといった違いがあるだけなんですね。ちなみに、両者とも和名では「木いちご」と呼ばれます。

日本で「ラズベリー」「フランボワーズ」という言葉が併用されている理由

同じものであるはずの「ラズベリー」と「フランボワーズ」ですが、日本ではどちらの呼び方も使われています。その理由は何なのでしょうか?

理由のひとつとして考えられるのが、フランス発祥のお菓子がたくさん存在するということ。マカロンやカヌレ、フィナンシェ、フロランタンなど数々の有名なお菓子がフランス生まれです。

日本にもフランス生まれのお菓子やそのレシピが輸入されているので、「フランボワーズ」という言葉も一般的に使われているのです。結果として、「ラズベリー」と「フランボワーズ」、この2つの言葉が併用されているんですね。

フランボワーズの産地・旬

海外の主な産地・旬

市場に出回っているフランボワーズ(ラズベリー)は海外産のものが大半で、アメリカ産のほか、ヨーロッパ産、ニュージーランド産のものが多いです。そのほか、ロシアもフランボワーズ(ラズベリー)の産地として世界的に有名です。

海外産のフランボワーズは一年を通して輸入されていて、常に出回っています。そのため、海外産のフランボワーズには「旬はない」とするのが通説です。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ