ライター : ヤマモトマコ

製菓衛生士・現役パティシエール

プロ考案!とびきり濃厚なベイクドチーズケーキのレシピ

Photo by ヤマモトマコ

調理時間 120
*冷やす時間は含めません
保存期間:冷蔵で2~3日、冷凍で約1ヶ月

とびきり濃厚なベイクドチーズケーキのレシピをご紹介します。現役の製菓衛生士である筆者が考案した、まさにプロの味わいが楽しめるひと品です。だからと言ってむずかしいことはなく、解説するコツやポイントを押さえれば、だれでも濃厚&リッチなベイクドチーズケーキが作れます。記事を参考に、ぜひチャレンジしてくださいね。

材料(6人分 18cm型1台)

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下準備

クリームチーズ、サワークリームをまず常温に出しておきます。薄力粉とコンスターチを一緒に振るい、オーブンは200~220℃に予熱します。

型の準備

1.型にベーキングシートを敷く

ベーキングシートを敷いた型

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型の底と側面にベーキングシートを敷きます。側面のベーキングシートは帯状に切って、写真のように帯の端が重なるようにセットします。
ベーキングシートを敷いた型を横から見た様子

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側面のベーキングシートは型プラス0.5~1cm程度の高さにしてください。これ以上高いと大きくはみ出したベーキングシートが邪魔をして周囲の焼き色が付きにくくなってしまいます。

作り方

1.土台を作る

麺棒、保存袋に入れたバターサブレ

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保存袋にバターサブレを入れ、麺棒で細かく砕いていきます。下にタオルやふきんなどを敷くと、作業がしやすいですよ。
麺棒、保存袋の中で細かく砕いたバターサブレ

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麺棒で叩くのではなく、ギュッとサブレを押し潰すように麺棒を転がすと、手早くサブレを砕くことができます。
細かく砕いたバターサブレ

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写真のように細かく砂状になるまで砕きましょう。
保存袋に入った砕いたバターサブレに溶かしバターを入れる様子

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砕いたサブレの入った保存袋に溶かしバター、塩少々を入れます。袋を揉んでサブレ全体に溶かしバターをなじませましょう。
バターを揉みこんだバターサブレが入った保存袋

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しっかりバターがなじんだ状態がこちらです。
型に均一に広げた、土台用の砕いたバターサブレ

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型に均一に広げます。
型に広げた土台用サブレ、ラップを巻いたコップ

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ラップを巻いた底の平らなコップや麺棒を使い、砕いたサブレをギュッと押し固めます。土台の厚さが均一になるように、押しながら調節していきます。
ベーキングシートを敷いた型に押し固めた土台用サブレ

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しっかり押し固めた状態がこちらです。土台のまわり部分がうまく押せない場合は、カレースプーンを使うと作業がしやすいですよ。 土台を敷いた型はアパレイユを流すまで冷蔵庫で冷やしましょう。バターが固まりアパレイユが土台に染みこむのを防ぎます。

2.クリームチーズをなめらかにする

ゴムベラですくった、なめらかなクリームチーズ

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室温に出しておいたクリームチーズをホイッパーで練ります。もし少し硬いようなら、電子レンジ500Wで20秒加熱して様子見します。指でスッと押せるくらいの硬さになるまで続けましょう。クリームチーズのダマは後から潰すのはむずかしいのでここでしっかりなめらかな状態にすることが大切です。

3.サワークリームを加える

ガラスのボウルの中で混ぜたクリームチーズとサワークリーム

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クリームチーズにサワークリームを入れ、ホイッパーで混ぜます。サワークリームはクリームチーズほど硬くないので、ホイッパーで簡単に混ざりますよ。

4.グラニュー糖、卵黄、レモン果汁を加える

クリームチーズとサワークリームにグラニュー糖を加える様子

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グラニュー糖を加えホイッパーですり混ぜます。空気がなるべく入らないように材料を混ぜると、焼き上がりがキレイになりますよ。
ガラスのボウルに入ったクリームチーズなどに卵黄を加える様子

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卵黄を加え混ぜます。混ざったらレモン果汁を加えましょう。
ガラスのボウルに入ったアパレイユにレモン果汁を加える様子

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レモン果汁を加えるとアパレイユが締まり、少し濃度が付きます。

5.生クリーム、牛乳を加える

ガラスのボウルに入ったベイクドチーズケーキのアパレイユに生クリームを入れてる様子

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生クリーム、牛乳を加えます。混ざればOKなので、必要以上に混ぜすぎないように注意しましょう。

6.粉類を入れる

粉類を加えたベイクドチーズケーキのアパレイユ

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ふるっておいた粉類を加え、ホイッパーでダマがなくなるまで混ぜます。
完成したベイクドチーズケーキのアパレイユ

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完成したアパレイユはこちらです。よりなめらかな舌ざわりにするために、型に流す前に濾しましょう。

7.型に流す

型に流したベイクドチーズケーキのアパレイユ

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できあがったアパレイユを型に流します。
ベイクドチーズケーキのアパレイユの表面を箸で整えている様子

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生地の表面を整えます。箸や竹串で生地の表面をクルクルと混ぜてください。表面がなめらかになるだけでなく、アパレイユ内の大きな気泡も潰れるので焼き上がりに気泡の跡が残ることを防げます。

8.オーブンで湯せん焼きする

表面を整えた焼く前のベイクドチーズケーキ

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鉄板に40℃程度のぬるま湯を1cmほど張り、200~220℃に予熱したオーブンで20~25分程度焼き色が付くまで焼成します。 焼き色が付いたら、オーブンの扉を10秒程度開けて庫内の温度を下げます。温度設定も160℃に変更してください。20分程度さらに焼き、型を少し揺らしてみてプルっと弾力のある揺れ方をすればちょうど良い焼き加減です。

9.粗熱を取って冷蔵庫で冷やす

ケーキクーラーの上で粗熱をとっているベイクドチーズケーキ

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型にはめたまま、常温で粗熱を取ります。
ラップをふんわりかけたベイクドチーズケーキ

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表面に密着しないようにふんわりとラップをかけて冷蔵庫でひと晩しっかり冷やします。粗熱をしっかりとらないと、ラップに水滴が付きケーキの表面が濡れてしまうので注意です。

10.型から抜く

バーナーであぶっているベイクドチーズケーキの型

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ベイクドチーズケーキをしっかり冷やしたら型から抜きます。型の側面と底をガスバーナーや弱い直火であぶります。型がとても熱くなるので火傷には注意しましょう。
側面のベーキングシートを外しているベイクドチーズケーキ

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側面のベーキングシートをゆっくり上に引っ張って外します。先に外せばケーキが抜けやすくなりますよ。
型をたたいてベイクドチーズケーキを取り出している様子

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ひっくり返して底をトントンと叩けばケーキが簡単に抜けます。この際利き手と反対の手でケーキを支えておくと、ケーキが落ちて表面が傷つくことを防げます。抜けない場合は、もう少しバーナーで底をあぶってください。
ガラスの皿にのった粉糖をかけたベイクドチーズケーキ

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まわりに溶けない粉糖(プードルデコール)をふって完成です。
透明な皿に盛り付けた、カットしたベイクドチーズケーキ、フォーク

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カットする際は、熱湯で温めたナイフで切ると断面がキレイになりますよ。
フォークですくったベイクドチーズケーキ

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なめらかに焼き上がりました!

コツ・ポイント

塩気のあるクリームチーズを使えば味が引き締まる

スーパーで買えるクリームチーズはたくさんありますが、ベイクドチーズケーキには少し塩気のあるものが相性良しです。味が引き締まり、ミルキーな中にもしっかりとしたうま味を感じるケーキに仕上がります。スーパーで手に入るものだと、キリやBUKOなどが塩気と酸味、コクのバランスが良いのでおすすめです。

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