ライター : ☆ゴン

「ビリヤニ」とは?

「ビリヤニ」とは、インドやバングラデシュ、パキスタンなどで食べられている炊き込みごはんのことです。スペインのパエリア、日本の松茸ごはんと並ぶ「世界の3大炊き込みごはん」のひとつと称されることも。

インドでは、結婚式には欠かせないお祝いの料理ですが、屋台でも食べられる国民食として広く親しまれています。

16世紀のインドで発展した宮廷料理

ビリヤニの起源には諸説あります。アフガニスタンの国民食である、ひよこ豆と肉の炊き込みごはん「カブールライス」。また中央アジアには、「プラオ」と呼ばれるピラフのような料理があり、このふたつの料理が源流だとする意見が多いようです。

ペルシャ帝国の南アジア進出とともに、それらの料理がインド亜大陸に普及。16~19世紀のムガル帝国時代に、宮廷料理として発展したとする説が有力です。

ビリヤニの語源はペルシャ語?

ビリヤニの語源は、ペルシャ語で「炒めた米」という言葉が由来だとするのが一般的です。しかし、この語源も歴史と同じく諸説あるため、必ずしも通説や定説とは言えません。

ビリヤニにはなにが入っている?どんな米で作るの?

ビリヤニには、パラリとした米の食感と肉や野菜の旨味のほか、スパイスの複雑な香りと風味、辛さがあります。奥深いその味わいは、なにから作られているのでしょうか?

スパイス

ビリヤニには、多くのスパイスが使われるのが特徴です。おもなスパイスは、クミン・コリアンダー・ターメリック・シナモン・クローブ・カルダモンなど。スパイスの組み合わせや量に特段の定義はなく、地域や家庭によって異なります。

ビリヤニには、細長い形が特徴のインディカ米が使われます。なかでも、インドやパキスタンなどの一部地域でしか栽培していない、最高級品種の「バスマティ米」を使用。高級米を使う理由は、もとはビリヤニが宮廷料理だったため、とする説が一般的です
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