5. あさり、むきえびを並べる

Photo by 宮本信義

あさりとむきえびをのせ、塩ひとつまみ、みじん切りしたにんにくを散らします。水を注げばセッティング完了です。

6. ふたをして火にかける

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ふたをして、強火にかけます。沸騰したら弱火で約18分加熱します。

「火加減はごはんを炊くときの要領と同じです。弱火で加熱しているときに吹きこぼれたら、それは火が強いサイン。火力を弱めてください」

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「つまみで調整できるガス火と違って、炭火は火加減がむずかしい。弱火にしたかったら炭を少し別の場所によける、強くしたかったら炭を集めたり、うちわであおいだりすることで調整できます。

炭火はレーザー光線みたいなもので、何かで遮断されると熱が伝わらなくなります。だから炭の表面に灰がつくことでも火力は落ちてしまうんです。火が弱くなったと思ったら、灰を飛ばすだけでもずいぶん変わりますよ」

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約18分後、鍋いっぱいに炊き上がりました。皿に取り分けて、イタリアンパセリ、パルメザンチーズ、オリーブオイルを垂らせば完成です!

魚介の旨味たっぷり。じゃがいもがいい仕事しています!

Photo by 宮本信義

とてもやさしい味付けで、えび、あさり、じゃがいも、トマト、玉ねぎ、そして白米それぞれの味をしっかり感じます。ごはんはリゾット風。だしを吸ったじゃがいもがとにかくおいしいんです!

「ティエッラは元々はテラコッタのオーブン皿のことで、この皿に材料を積み重ねる料理もティエッラと呼ばれるようになったそうです。ティエッラには必須のじゃがいもさえあれば、ほかは何を入れてもOK。鮭や鶏肉で作ってもおいしくできます。

直火の場合はふたありの鍋がおすすめですが、フライパンにアルミホイルをかけてもいいし、飯盒でも作れます。アルミホイルをふたにする場合は水分が飛びやすいので、途中で水を足して調整するといいですよ。

塩と魚介の出汁だけでもすごくおいしくできます。ぜひ素材の味を楽しんでほしいです」

炊いている最中からいい香りが立ちのぼり、炊き上がってふたをあけると、鍋いっぱいのあさりやえびが目に飛び込んできました。アウトドアシーンが盛り上がること間違いありません。ぜひお試しを!

教えてくれた人

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falò(ファロ)・オーナーシェフ/樫村仁尊さん 東京都出身。調理師学校を卒業後、「リストランテ アクアパッツァ」の日髙良実シェフの元でキャリアをスタート。その後、イタリアや都内のレストランで経験を積み、アクアパッツァに戻ったのち料理長まで務めた。2016年、代官山に「falò」をオープン。人気メニューを全国発送するオンラインショップも運営

6/2(木)12時〜、樫村シェフにレシピを習うインスタライブ開催!

“食で未来をつくる・食の未来を考える”をテーマとする「料理通信」とmacaroniの両編集部がInstagramでコラボレーション。樫村シェフをゲストに迎えインスタライブで「アジの香草パン粉焼き」の作り方をお届けします。パーツとなるじゃがいものピュレ、香草パン粉はほかの料理にも展開できるすぐれものです。厨房からシェフ愛用の道具や調味料などもご紹介します!


インスタライブの詳細はこちら▼
取材協力
取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

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