ライター : macaroni 編集部

素材のおいしさを最大限に引き出すレンガ焼きのレシピ

Photo by 宮本信義

昨今、一大ブームとなっているキャンプですが、「何を作って食べようか」と頭を悩ませるキャンパーさんも多いのでは?焼肉やカレーといった定番料理についつい偏りがちですよね。

そこで今回、東京・代官山の焚き火イタリアン料理「falò(ファロ)」の樫村仁尊(かしむら・のりたか)シェフに、アウトドアシーンにおすすめの炭火焼きレシピを教えてもらいました。樫村シェフは、プライベートでもお仲間とよくバーベキューを楽しまれているそうです。

教えていただいたのは、道具も時間もたっぷり使いたい手間ひま派も、片付けも料理もとにかく最小限で済ませたい簡単派も、絶対に作りたくなる2品。前編、後編の2回に分けてお届けします!

また、6/2(木)12時〜、樫村シェフのレシピをシェフの厨房からInstagramでライブ配信します。 詳細はページ最後をご確認ください(食のメディア「料理通信」とのコラボレーションでお届けします)。

Photo by 宮本信義

前編でご紹介するのは、「たっぷりきのこと鶏肉のレンガ焼き」。調味料は塩だけなのに、ちょっとしたひと手間で極上のアウトドアごはんが完成します。

「鶏もも肉にトリュフを挟んで焼く、高級フレンチ伝統料理の家庭版です。トリュフのかわりに一般的なきのこを詰めて、イタリアの調理法のひとつであるレンガ焼きでローストします。

レンガ焼きというのは、レンガの重みで鍋底に食材を押し付けて、カリカリに焼き上げる調理法。鶏の皮はまんべんなくパリッと焼き上がるし、きのこも水分がしっかり飛んで旨味が凝縮されて、びっくりするくらいおいしく仕上がります!

レンガでなくても、アウトドアで調理するなら現地に転がっている石を拾ってきてもいいし、水を張ったひと回り小さな鍋でも代用できます。ガスコンロでの調理にも適しているので、炭火でなくてもご家庭のキッチンでも作れますよ」

炭火を扱うコツ

Photo by 宮本信義

「炭は酸素と結びついて燃えるため、炭と空気の間の遮断物があると火力に影響します。同じ網の上でも場所によって火力に違いがあるので、強火と弱火を使い分ける場合は、適した火力の場所を見つけて鍋を置くとよいです」

火力を上げたいとき

・炭の表面の灰を除く
・うちわで空気を送る
・炭を増やす

火力を下げたいとき

・炭にアルミホイルをかぶせる
・炭を間引く

材料(1〜2人分)

Photo by 宮本信義

調理時間:30分

・鶏もも肉……1枚
・きのこ(しいたけ、しめじ、まいたけなど)……200g
・じゃがいも……小2個
・にんにく……1片
・塩……適宜
・エクストラバージンオリーブオイル……適量
・ローズマリー……1本

下ごしらえ

・にんにくは皮ごと潰しておく
・じゃがいもは皮付きのままゆでておく

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