市販ゼリーは賞味期限が切れてからどのくらい食べられる?

前提として、賞味期限・消費期限については、消費者庁よりそれぞれ定義が定められています。賞味期限はおいしく食べることができる期限のことで、この期限を過ぎても、すぐに食べられないということではありません。消費期限は、期限を過ぎたら食べないほうがよいです。

市販ゼリーの多くは、賞味期限で記載されています。そのため、期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるというわけではありません。見た目やにおい等により、五感で食べられるかどうか判断しましょう。

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それでは、市販ゼリーはどの程度の賞味期限が過ぎても、問題がないのでしょうか?

賞味期限については、製造業者による品質検査を実施した上で設定されており、前半で定義について解説したように期限が過ぎたらすぐ食べられないわけではありません。

賞味期限を定める際には、ガイドラインがあり「食品の特性に応じ、設定された期限に対して1未満の係数(安全係数)をかけて、客観的な項目(指標)において得られた期限よりも短い期間を設定することが基本」とされています。

これをもとにすると、賞味期限150日とされていた場合は、187日程度までの品質が保持されているということになります(0.8程度の係数をかけた場合)。

それでも、「判断がむずかしい……」という方は、賞味期限から1~2カ月程度と考えるとよいでしょう。ただしこれは、正しい保存方法を守っていることを前提とした目安になりますので、注意してくださいね!

開封後は賞味期限より早く劣化する

賞味期限については、注意しなければならないポイントがあります。未開封の場合は、記載の期限、またはある程度過ぎてしまっても、おいしく食べられることをお伝えしましたが、開封後はそうではありません。開封してしまった場合や一度口をつけたものは、期限よりも早く劣化してしまうことがあります。

特に夏場や湿気の多い梅雨の時期などは、菌が繁殖しやすいので要注意です。常温保存が可能であっても、直射日光を避け、気温が上がりやすい場所では保管しないようにしてください。

手作りゼリーの賞味期限はどのくらい?

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手作りゼリーについては、先程の賞味期限の定義に当てはめることはできません。家庭で作るときは、調理器具の殺菌が十分ではない場合もありますので、雑菌が繁殖しすい環境にあります。

使用する材料が生のフルーツなのか、ジュースのみなのかによっても違いはありますが、作ったものは冷蔵庫で保管し、原則翌日から2日以内には食べきるようにしましょう。

材料によって変わる?

ゼリーを作るときには、ゼラチン、寒天、アガーなどを使用しますが、原料によって賞味期限に大きな違いはありません。理由は、これらの原料と一緒に、菌の繁殖を抑える添加物を使用していないことや、前途のとおり無菌状態で作ることはできないためです。

さらにこれらは、実験や食品検査の際に菌の培養地として使われるほど、細菌にとって繁殖しやすい環境になってしまうので、要注意なんです。

「生のフルーツを使ったおいしいゼリーを作りたいけど保存が不安」という方は、傷みやすいフルーツを避けて作ってみましょう。例えば、サクランボ、ビワ、イチジクなど足が早いものや、すでに熟成が進んでいるフルーツなどです。

ちなみに、スーパーでよく見かける「かんてんぱぱ」を使用して作る場合、作った日を含め3日以内とされています。こちらも使用している原料や保管方法によって日持ちに差がありますので、注意してくださいね。

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コーヒーゼリーやプリンは?

ゼリーによっても、コーヒーゼリーの場合では、生のフルーツゼリーに比べて傷みにくいと考えられます。これは、コーヒーには抗菌作用があるといわれていることや、乳製品を加えずに作った場合にそう言えるでしょう。ただし、こちらも作る環境や保管条件によって短くなってしまいますので注意が必要です。

また、プリンなど生クリームやたまご、牛乳などの傷みやすい食品をメインに作られているものは、ゼリーに比べて傷みやすいので、手作りの場合は早めに食べきることを心掛けてくださいね。

食べられない目安は?傷んだゼリーの特徴

賞味期限に限らず、下記のような見た目・におい・食感・味に違和感を感じた場合は傷んでいる場合があります。保管条件がよくなかったか、もともとの商品の品質が悪くなってしまっているおそれがあるので、食べないようにしてくださいね。

食べられない目安

  1. 購入時より色が退色している
  2. 傷んだようなにおいがする
  3. 通常にはない苦味や強い酸味、えぐみなどの味がする
  4. 保存場所が適切ではなかった場合
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