活性酸素を除去する「ポリフェノール」

バナナには、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。抗酸化作用とは、過剰に発生すると老化の原因となる、活性酸素を除去して体を酸化から守るはたらきです。

バナナに含まれるのは「タンニン」というポリフェノールの一種で、熟したバナナほど多くなります。食べごろのバナナにあらわれるシュガースポットは、タンニンが酵素と反応してできるといわれていますよ。(※7,10)

睡眠を促す「トリプトファン」

バナナには、アミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれています。トリプトファンは、心の安定や睡眠にかかわる神経伝達物質「セロトニン」の材料になるアミノ酸。

バナナを食べると、疲労感や緊張感をやわげる作用がみられたという研究結果があり、精神の安定作用が期待できますよ。

トリプトファンは、日中セロトニンとなり、夜は睡眠を促すメラトニンに変化。睡眠の質が気になる方はトリプトファンを含む食品を意識して摂りましょう。また、トリプトファンとビタミンB6を一緒に摂るとセロトニンの合成が促進されます。ビタミンB6も含むバナナは、効率よくセロトニンを合成するのに役立ちますよ。(※7,11,12)

バナナは一日に何本食べてOK?

果物の摂取量の目安は、一日200g程度。バナナだけの場合、一般的なサイズのバナナで一日2本ほどが適量といえます。

果物はビタミンやミネラル、食物繊維の供給源になりますが、果糖やブドウ糖といった糖質も多く含まれています。前述したように、バナナはほかの果物よりも糖質が高めなので、一日2本までと決めて食べましょう。ほかの果物と組み合わせる場合は、合わせて200gになるように調整してくださいね。(※1,13,14)

バナナを毎日食べると太る?

バナナを食べ過ぎればカロリーや糖質の摂り過ぎにつながり、太りやすくなりますが、毎日適量を守って食べる分には問題ないですよ。

しかし、バランスよく食べるためには、バナナばかりを食べるのではなくいろいろな果物を取り入れることが大切。

たとえば、いちごやキウイフルーツにはビタミンCが、柑橘類にはβ-カロテンが豊富です。ビタミンCやβ-カロテンには抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素から体を守るはたらきがあります。

毎日バナナを食べてもかまいませんが、一日にバナナ1本とみかん1個といったように、ほかの果物と組み合わせて食べるのがおすすめです。(※1,3,4,13,15)

管理栄養士が答えます!バナナの食べ過ぎにまつわるQ&A

Q. バナナを食べ過ぎると下痢や便秘になる?

A. バナナを適量食べる分には腸内環境を整えたり、便秘対策に役立ったりしますが、食べ過ぎると逆効果になるおそれがあります。

バナナに豊富な不溶性食物繊維を摂り過ぎると、便秘のタイプによっては悪化してしまう場合があるため注意が必要です。また、水溶性食物繊維は適量であれば便をやわらかくして排出を促すはたらきがありますが、過剰に摂ると水分が多くなり、下痢を起こしやすくなります。(※1,10,16)

Q. バナナを食べ過ぎでアレルギーが出ることもある?

A. 毎日のように食べ続けているバナナが、アレルギーの原因となっている場合もあります。

症状がすぐに現れる即時型アレルギーに対し、数時間から数日経ってからさまざまな症状があらわれる遅延型(潜在性)アレルギーがあります。遅延型アレルギーでは、時間差で症状があらわれるため原因が特定しづらく、好んで食べているものが関与している可能性があると考えられています。

もしバナナを毎日たくさん食べていて、なんとなく調子がよくないという場合は、一度食べるのを控えてみましょう。(※17,18)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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