5. 餅を焼く

Photo by 宮本信義

煮汁が煮詰まってきたら、餅の両面を中火でこんがりと焼きます。餅が膨らんでくっつかないように、間を開けて並べます。

「餅は冷めると硬くなります。焼き上がったらすぐに煮汁に絡めてほしいので、煮汁が1/3くらいになったタイミングで焼きはじめましょう。フライパンでなくても、オーブントースターで焼いてもいいですよ!」

6.(3)に餅を加えて煮汁を絡める

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焼いた餅を加え、急いで煮汁を絡ませます。

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照りよく仕上がりました!卵は半分に切り、器に盛り付けます。

7. 大根の葉を添える

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余った大根の葉を小口切りし、彩りに添えます。

「茶色い煮物には、彩りにグリーンがほしいですね。ここでSDGs!捨てがちな大根の葉を使いましょう。このためだけに、小ねぎを用意する必要はありませんよ。

大根の葉はしなびたり、色が変わったりした部分は切り落として、きれいなところだけを選んでくださいね」

餅の角煮風に!コク、照り十分の煮物

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お餅を角煮に見立てた、「なんちゃって角煮」の完成です。しっかり煮込んだ大根と卵は、万人受けしそうな味わい。肉は入っていませんが、煮汁のコクとボリュームたっぷりの餅のおかげで、ひと品でお腹が満たされそうです。

「角煮のおいしさは豚バラ肉のコクと照り。焼き鳥のタレとうっすらと焦がした大根でコクを補ったら、肉なしでも角煮の味が再現できます。お餅は冷めると硬くなっちゃうので、熱々を食べるのがおすすめ。冷めたら電子レンジで温め直してくださいね。

冷蔵庫にあるタレ系は、こんなふうに水で薄めて炊くと手軽に煮物に活用できます。炊きはじめの煮汁の濃度を覚えておいて、ぜひ応用していただけたらと思います」

餅だけでなく、冷蔵庫の中に眠っているタレ、そして捨ててしまいがちな大根の葉を再利用できるのは、うれしいですね。

明日は、超濃厚!「海苔とチーズと餅のパスタ」を紹介

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有名シェフがお届けする「お餅のアレンジ術」も明日が最終回。銀座「マルディ グラ」のオーナーシェフ・和知 徹さんが、「海苔とチーズと餅のパスタ」を伝授します。お楽しみに!

教えてくれた人

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日本橋ゆかり/野永喜三夫さん 宮内庁への出入りを許された老舗日本料理店の3代目。「露庵 菊乃井」での修行を経て、「日本橋ゆかり」で確かな技術と独特の感性を生かした日本食を提供している。2002年「料理の鉄人JAPAN CUP 2002」で総合優勝。米国のメディアで日本を代表する料理人として選出されるなど、世界からも注目されている
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取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

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