ライター : 馬原 香織

料理家/料理教室主宰/調理師

白だしの原材料は?

白だしは、昆布やかつおぶし、しいたけなどから取るだし汁に、白しょうゆや薄口しょうゆやみりんなどの調味料を加えた和風の万能調味料です。だしの風味がしっかりと感じられるだけでなく、しょうゆやみりんなどで味付けされているため、白だしさえあれば簡単に味が決まります。

白だしを使うメリット

味付けが簡単で時短が叶う

白だしを使えば、かつおや昆布からだしを取る必要がなく手軽にだしの旨味を味わえます。味もしっかりついているため、しょうゆやみりんなどの調味料いらずで味が決まるのも白だしの魅力です。透明なので味が薄そうに見えますが、塩分はしっかり入っているので物足りなさは感じません。

色がつかない

白だしの原料となる白しょうゆや薄口しょうゆは、普通のしょうゆに比べて色が薄いため、白だし自体の色も薄く透明感があるのが特徴です。濃口しょうゆを使うとどうしても茶色っぽい料理になりますが、白だしを使えば素材の色を生かした上品な仕上がりになります。料理を色鮮やかに見せたいときや、素材の色を生かしたいときにおすすめです。

上品な味わいになる

白だしを使えば、簡単に料亭のような味わいが楽しめます。和食の職人も活用しているほど本格的な味わいで、料理初心者の方も手軽にプロのような味を出せる点がメリットのひとつ。手作りのだしは濃度によって味にぶれが出やすいのが和食のむずかしいところですが、白だしを使えば誰が作っても味がぶれずに上品な味わいが楽しめますよ。

白だしを使用する料理

白だしは、だしの味と食材の色を生かしたい料理に向いています。茶碗蒸しやだし巻き卵は、白だしを使うことで卵の黄色い色が映えておいしそうに仕上がります。汁物に白だしを使うと、澄んだ上品な汁が楽しめます。お吸い物やうどんのような麺類も、透き通っただし汁でいただけますよ。

食材に茶色い色をつけることなく仕上げられるため、野菜の煮物や鍋物も素材の色を生かした鮮やかに仕上げることができます。

手作りもできる!白だしの作り方

編集部のおすすめ