東北地方の代表的なお雑煮

【宮城県・仙台市】角餅×しょうゆ

宮城県仙台市では焼きはぜ雑煮が食べられています。お椀からはみ出すほど大きなはぜは、ハレの日を祝うのに欠かせません。焼きはぜのだしで凍豆腐や里芋の葉茎であるずいき、にんじんなどを煮るのが特徴。焼いた角餅と焼きはぜ、せり、いくらなどをトッピングしたごちそう雑煮ですよ。(※4)

【岩手県・宮古市】角餅×しょうゆ(くるみだれ)

海沿いの岩手県宮古市では、海の幸を贅沢に使ったお雑煮が主流。すまし汁にあわびやいくらなどの海産物と根菜類を具材に使います。餅は焼いた角餅を雑煮に入れて食べるだけでなく、取り出してしょうゆ仕立てのくるみだれにつけて食べることもありますよ。(※1,4)

関東地方の代表的なお雑煮

【東京都】角餅×しょうゆ

Photo by macaroni

関東の広い地域で食べられているお雑煮です。「関東風雑煮」とも呼ばれ、だしにはかつお節と昆布、鶏もも肉が使われています。具材はしいたけや小松菜、にんじんなど。「すべて丸くおさまるように」との縁起をかつぐため、野菜を輪切りにすることもあります。(※1,4)

【千葉県・安房郡】角餅×しょうゆ

房総半島で冬に採れる、はばのり入りのお雑煮です。しょうゆベースのすまし汁に、大根や里芋などと焼いた角餅を加えます。はばのりは緑色になるまで炙るのが特徴。パリっとしたはばのりを手でもんで振りかけます。磯の香りが広がる海辺のお雑煮を堪能できますよ。(※4)

中部地方の代表的なお雑煮

【愛知県・名古屋市】角餅×しょうゆ・みそ

かつおだしで角餅を煮るのが名古屋雑煮の特徴です。戦国時代、多くの戦いがおこなわれた地であることから、白い餅を焼くのは「城が焼ける」と避けられたという説が有力。

具材は、小松菜の一種である餅菜のみとシンプルです。だしは家庭によってしょうゆかみそ仕立ての2種類。最後にかつお節をのせるのも特徴のひとつです。(※1,4)

【福井県】丸餅×みそ

福井県のお雑煮は、みそ仕立ての丸餅。具材にかぶを使うのが特徴で「株を上げる」にかけて縁起を担いでいるという説がありますよ。みそは赤白どちらも使われ、かつお節や昆布のだしと合わせます。やわらかなかぶと餅に、シャキシャキとしたかぶの葉がアクセントです。(※4)
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