【長崎県】具雑煮

「具雑煮」と呼ばれる長崎県のお雑煮は、具だくさんなのが特徴です。鶏団子やぶり、えびやかまぼこなどが入り、とても華やか。だしはかつお節と昆布のあっさり味で、焼いた丸餅を使います。具材に干したなまこを使ったり、だしに焼きあごを使ったりすることもありますよ。(※4)

【宮崎県】豆もやし入り雑煮

宮崎県のお雑煮には「まめに働けるように」「長生きできるように」という意味を込めて豆もやしを入れるのが特徴的。出汁は干ししいたけで取ることが多く、鶏肉や里芋、ほうれん草などを入れ、しょうゆで味付けをおこないます。豆もやしが食感のアクセントになり、食べ応えがありますよ。

【鹿児島県】さつまえび雑煮

鹿児島県のなかでも薩摩地域では、大きなえびがのった「さつまえび雑煮」が食べられています。鹿児島県の出水沖では古くからえび漁が盛んで、「ケタ打瀬漁」で獲ったえびを炭火で焼き乾燥させたものを藩主に献上していたそう。干しえびや干ししいたけ、昆布などで出汁を取り、里芋やにんじん、紅白かまぼこ、さつまあげなどを入れて華やかな一杯に仕立てます。

お雑煮は地域ごとに個性が光る!

お雑煮は海沿いでは海産物を多く使ったり、縁起をかついだ食材を使ったりと地域ごとに特色があります。同じ地域でも餅の使い方やつゆの味付けが異なるのも、お雑煮の奥深いところ。来年のお正月はご紹介した各地のお雑煮文化に触れてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
(2021/12/13参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ