消化器症状が出た場合

にんにくを食べたあとに腹痛、下痢、嘔吐といった症状が出た場合も、にんにくの摂取を中止しましょう。

下痢などの症状が長く続くときは、脱水症状を予防するために経口補水液などで水分をしっかり取ってください。

下痢が治るまでは、食物繊維が豊富ないも類、きのこ類、根菜類など、腹痛を助長するおそれのある食材の摂取を控えましょう。

にんにくを食べてアレルギー症状がでた場合、食べるのは避けるべき?

にんにくのアレルギーを発症したら、基本的にはにんにくを使った料理を避けます。特に、アナフィラキシーショックやひどい皮膚症状が出る人は、原因食材を摂取しないよう細心の注意を払ってください。

ただし、アレルギーの原因となるたんぱく質や、腹痛を起こす硫化プロピルは、加熱により分解されて成分が変性します。したがって、しっかりと火を通したにんにくや、調理の過程で加熱してある加工食品は、にんにくに反応する体質の人でも問題なく食べられる場合があります。

加熱しても症状がでる場合もある

前述したように、にんにくに含まれる二硫化アリルは、加熱しても成分が変性しない特徴があります。二硫化アリルに反応してしまう人は、加熱をしたにんにくでも症状が出てしまう場合があるため注意しましょう。

生のにんにくは、胃腸への刺激が強いことで知られています。アレルギーの有無に関わらず、お腹の弱い人や子ども、お年寄り、体調を崩しているときなどは、生でにんにくを食べるのは避けましょう。

にんにくを食べて起こるアレルギー症状は何科を受診する?

にんにくを食べて違和感を感じた場合、口内が少しかゆい程度の軽い症状であれば、しばらく自宅で様子を見ても問題ありません。

息苦しさや我慢できないほどのかゆみなど、症状が深刻と考えられる場合は、アレルギー科や皮膚科、子どもの場合は小児科を受診してください。

下痢がおさまらない場合や消化器の症状がひどいときは、内科や救急を受診し、症状を緩和させる対症療法を受けるのも手です。

にんにくのアレルギーに気を付けよう

アレルギーを起こす食材としてあまり認知されていないにんにくですが、口内のかゆみや腹痛の原因となる可能性のある食材です。

アレルギーではない人でも、にんにくを大量に摂取したり、生にんにくを食べたりすることで、お腹の調子が悪くなってしまう場合も。

体調に不安がある人がにんにくを食べるときは、食べ過ぎないことや、必ず加熱することを心がけてくださいね。
取材・文/小原らいむ
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