4. 水分を絞る

Photo by あんりちこ

固形分と水分が分離してきたら、ふきんやキッチンペーパーなどを使用して水分を絞ります。最初はツーっと水が流れ落ちますが、ポタポタっとなってきたら絞るのをやめてください。

「水分の絞り具合は、お好みで調整してください。ぎゅっと絞りすぎるとバターの仕上がりが固くなり、使いにくくなってしまうことがあります。少し水分を残すと扱いやすいやわらかさに仕上がりますよ」

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「固形物は発酵バター、絞った水分はバターミルクになります。バターミルクは、ホットケーキを作る際に水の代わりに使用すると、しっとりでふわふわな食感に仕上がりますよ」

アレンジする場合はバターがやわらかいうちに!

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「今回作った発酵バターは無塩になります。有塩にしたい場合は、やわらかいうちにお好みの量の塩を混ぜてください。ヨーロッパではハーブを入れたハーブバターが定番!ローズマリーやディルなど、余ってしまったハーブを入れてもおいしく食べられますよ。

エストニアでは鮮やかな赤色になるパプリカパウダーを混ぜることも。少しピリッとした風味がプラスされ、いつものバターとの違いを楽しめます」

手作り発酵バターの保存方法・期間

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「保存する場合は、バターがやわらかいうちにラップに包み成型します。アイシングクッキーを作るときのように丸くして、1回分の量に切っておくと使うときに便利ですよ。ラップをしっかり巻きつけて密閉すれば、冷蔵で1〜2週間冷凍で1〜2ヶ月ほどは保存可能です!

ハーブバターは葉の部分から傷んでくるので、1週間ほどを目安に食べきるようにしてください」

爽やかな酸味がクセになる!

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手作り発酵バターをトーストにのせて実食。通常のバターに比べると、まろやかさのなかに爽やかな酸味が感じられます。発酵させたことによる独特なコクもクセになりそう!

「ハーブでアレンジするだけでなく普通のバター同様、お菓子や料理にも使用できますよ。まずはトーストなどで発酵バターの味をシンプルに楽しんでみてください」と佐々木さん。

グラタンやシチューなど、バターを使用する機会が増えるこれからの季節は発酵バターの出番がたくさん!ぜひ手作りしてみてください♪

取材・文/樋田由香(macaroni 編集部)

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