ライター : macaroni 編集部

材料2つで発酵バターが完成!

Photo by あんりちこ

クリームを発酵させて作る「発酵バター」。酸味やコクのある独特な風味が人気ですが、意外と値段が高いんですよね……。そんなときは手作りするのがおすすめ!この記事では、ヨーグルトメーカーや発酵器なし、さらに材料2つで作れる手作り発酵バターの作り方を、食文化研究家の佐々木敬子さんに教えていただきます。

教えてくれた人

食文化研究家/佐々木敬子さん
バルト三国最北の国エストニアに出会い、日本でエストニアの食文化を広める活動を開始。2018年より駐日エストニア共和国大使館のレセプション、駐日欧州連合代表部などに料理の提供協力をおこなう。料理教室「エストニア料理屋さん」、バルト三国情報サイト「バルトの森」主宰。
「今回は、サワークリームを作り発酵バターに展開していくレシピをご紹介します。ヨーロッパのなかでも特に寒い北欧付近の国々では、栄養豊富な乳製品が頻繁に食べられます。なかでもサワークリームを用いた料理がたくさんあるのですが、どの料理も少量使用するだけなので、余ってしまうんです。サワークリームとしてそのまま使用するのもいいですが、せっかくなら違う方法で味わえればと思い、発酵バターにアレンジするレシピを料理教室で紹介するようになりました。

手作りなので、塩分の調整やアレンジができる点もポイント。発酵器不要なので、混ぜる気力さえあれば誰でも作れますよ!」

材料(作りやすい分量)

Photo by あんりちこ

・生クリーム……200ml(脂肪分42%以上)
・プレーンヨーグルト……40g

作り方

1. 生クリームとヨーグルトを混ぜる

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生クリームのパックにプレーンヨーグルトを入れ、全体が混ざるようにシェイクします。

「脂肪分が低いものだと固まらないので、生クリームは動物性で脂肪分42%以上のものを使用してください。できるだけ雑菌が入らないよう、生クリームの容器をそのまま使用しましょう。シェイクするのがむずかしい場合は、清潔なスプーンで混ぜてもOKです」

2. 常温で2日置く

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常温で1〜2日ほど置き、生クリームとヨーグルトを発酵させます。

「夏場は1日で発酵しますが、寒い時期は発酵速度が遅まるので、2日ほど置くようにしてください。部屋の中でも、日当たりの良い場所や火を使用するキッチンまわりなど、暖かめの場所に置くといいでしょう」

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「生クリームとヨーグルトを混ぜた容器を開けたときに、表面が少し固まっていれば発酵できている証拠。これでサワークリームの完成です。常温だと完全には固まりませんが、冷蔵庫で保管しておくとしっかり固まりますよ。

サワークリームの状態であれば、冷蔵庫で1週間ほど保存が可能。半分はサワークリーム、半分は発酵バターとして食べるのもおすすめです!」

3. サワークリームを勢いよく混ぜ分離させる

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サワークリームをボウルに入れ、ホイッパーで固形分と水が分離するまで勢いよく混ぜます。

「ブレンダーを使用すると早く仕上がりますが、おすすめはホイッパーを使用する方法。だんだんと固まっていく工程をしっかり感じられ、バター作りがより楽しめると思います。混ぜるスピードなどによっても変わりますが、ホイッパーだと15分ほどでできますよ」

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「最初は滑らかなホイップクリームのようになりますが、そこを超えると一気に水が出てきて分離します。水と固形物がはっきり分かれた頃が混ぜ終わりの目安。ホイッパーですくった際にバター状になった固まりがついてくればOKです」

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