ライター : FOODIE

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この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
イタリア・リグーリア地方発祥のバジルを使ったソース、ジェノベーゼ。香り豊かで、濃厚な味わいが魅力のソースは、パスタはもちろん、サラダや魚料理、肉料理にも使える万能調味料です。瓶詰めになった市販品を手軽に購入することもできますが、生のバジルで手作りすると、その風味は格別!
そこで今回は、伊勢丹新宿店<キッチンステージ>の柬理美宏シェフに「ジェノベーゼソース」をおいしく作るコツを伝授してもらいました。ジェノベーゼパスタのレシピも教えてもらったので、最後までお見逃しなく!

バジルの風味を最大限に際立たせる、ジェノベーゼソース3つのコツ

「最大のポイントは、バジルの風味を生かすこと。そのために気をつけたいのは、油選び。プロの料理人がジェノベーゼに使うことの多い油は、太白ごま油です。一般的にオリーブオイルを使って作るイメージがあると思いますが、実は香りが強すぎてバジルの香りを活かしきれません」(柬理シェフ)
ジェノベーゼソースに太白ごま油を使うなんて意外! 具体的に3つのコツがあるというので、詳しく教えてもらいましょう。

ポイント① 油は香りが控えめな太白ごま油をチョイス!

太白ごま油とは、生のごまをそのまま搾って作られた、透明な色をしたごま油のこと。オリーブオイルと比べても香りや風味が控えめなので、バジルの香りを邪魔することなくソースを仕上げることができます。

同じく香りや味が淡い、グレープシードオイルでも代用可。

ポイント② バジルの大敵は熱! ミキサーは冷やしてから使うのが正解

バジルは熱が加わると香りが飛んでしまう繊細な食材。ミキサーに長時間かけると、回転熱で香りだけでなく、色が悪くなってしまうことも。

熱によるダメージを防ぐため、ミキサーのボトル部分は、冷凍庫であらかじめよく冷やしておくのがポイント。ミキサーだけでなく、バジルや油、松の実なども直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。

ポイント③ 塩、粉チーズは後入れで、フレッシュさ長持ち!

バジルと一緒に塩や粉チーズをミキサーにかけるレシピも多いですが、塩分により、かえって風味や状態の劣化がすすんでフレッシュさがキープできず、チーズの風味も生かせません。ソース自体には調味料を加えず、パスタとからめるときに味付けするのがおすすめ!
バジルがこんなに繊細な食材だなんて、知りませんでした! プロは材料をミキサーにかける際にも、さまざまなポイントに気を遣っているんですね。
それでは、実際にレシピを見ていきましょう。

太白ごま油で作る、ジェノベーゼソースのレシピ

<材料>(作りやすい分量・約300ml)

バジルの葉…120g
松の実…60g
にんにく(芽は除く)…1/2片分
太白ごま油…200ml
「約300mlできあがる分量です。ミキサーが小さいなら半量で仕込んでも構いません。少量だけならすり鉢を使ってもOK。ただし、バジルの切り口は空気に長く触れると酸化して色が悪くなりやすいので、なるべくスピーディな作業を心がけましょう」

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