ライター : FOODIE

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア

この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
じゃがいも×ベーコンというシンプルな材料で作るジャーマンポテト。ビールと相性のいい料理の代表格でもあります。
でも、レシピがシンプルな分、「じゃがいもはどの種類を使うべき?」「ゆでてから炒める? それとも直接フライパンで炒めて加熱する?」など、細かい疑問が…。一体どれがベストな方法なのでしょうか?
そこで今回は、伊勢丹新宿店<キッチンステージ>の柬理美宏シェフに「ジャーマンポテト」をおいしく作るコツを伝授していただきました。
「最大のポイントは、じゃがいものおいしさを引き出すこと! そのためにはじゃがいもを水からゆでてじっくり甘みを引き出すのがおすすめです」(柬理シェフ)
また、ジャーマンポテトに添えるとおいしい「ザワークラウトとセロリのソテー」のレシピも教えてもらったので、そちらもお見逃しなく!

じゃがいものおいしさを引き出す3つのポイント。ゆで方次第で甘みがアップ!

柬理シェフが教えてくれた、具体的に気をつけるべきポイントは、以下の3つ!

ポイント① じゃがいもは煮崩れしにくい、メークインをチョイス!

じゃがいもは好みのものでいいですが、調理しやすいのは煮崩れしにくいメークインです。種類によって調理の方法に工夫が必要なので、まずはそれぞれの特徴を理解して!
【メークイン】煮崩れしにくく、しっとり、ねっとりした食感が特徴。ジャーマンポテトやローストポテトなど、形をキープしたい料理におすすめ。
【男爵】ホクホクとした食感でさっぱりとした味わいのじゃがいも。煮崩れしやすいため、強火での加熱はNG。粉ふきいもやポテトサラダなどに向いている。
【新じゃが】皮のえぐみが少なく、香りもいいので、皮ごと調理するのがおすすめ。水分が多いため火が入りやすく、加熱しすぎないのが調理のポイント。煮物やローストにおすすめ。

ポイント② 皮ごと水からゆでると、じゃがいもの甘みがアップ!

じゃがいもは中心までじわじわと熱が伝わるように水からゆっくり加熱することで、でんぷんが糖に変わり、甘みが増します。電子レンジを使う人も多いですが、レンジだと短時間で加熱できる分、一気にじゃがいもの温度が上昇してしまい、甘みはそこまで増しません。
また、ゆでるときは皮をむかないこと。皮をむいてしまうと、ゆで汁に糖が溶け出してしまうことに。皮付きのまま時間をかけてゆっくり温度を上げるのが正解です!

ポイント③ ゆでたじゃがいもはひと晩寝かせると、よりおいしい!

ゆでたじゃがいもは、すぐに使用せず、一旦冷まして冷蔵庫でひと晩寝かせてから調理するのがおすすめ。冷ますことで余分な水分が飛んで身が締まり、調理しやすくなります。また、ひと晩寝かせることで甘さが増すという効果も!
ゆでたじゃがいもをひと晩寝かせるとおいしくなるなんて、目からうろこです!
まずは、じゃがいもの旨み、甘みを最大限引き出す、「じゃがいものゆで方」からチェック。じゃがいも料理全般に共通して使える方法なので、ぜひマスターしてみてください!

【初心者必見】一度覚えれば一生もの! じゃがいものゆで方

1. 水からゆでる

鍋にじゃがいもを入れ、水を注ぎ、中火にかける。
「じゃがいもは外側の温度と中心温度をなるべく差が出ないようにゆでたいので、水から火にかけます。水の量はゆでている間に水分が蒸発するので、じゃがいもの表面プラス2cmほどを目安にしてください」

2. 温まってきたら弱火にする

鍋底に小さな泡が出てきたら弱火にする。
「でんぷんが糖に変わる温度帯は60~80℃。なるべくその温度帯を長くとるよう、ゆっくり加熱していきます。鍋底に気泡が出てきたら、60℃を超えた合図なので、火加減を少し弱めます。

ただし、80℃以下の温度を長時間キープしてしまうと、今度はじゃがいもがかたくなってしまうので注意してください。じゃがいもや水の量にもよりますが、水の状態から10分程度時間をかけて95℃くらいまで温度を上げるイメージです」

編集部のおすすめ