ライター : macaroni 編集部

生まれ故郷の豆皿と大好きな梅のレシピを紹介します

Photo by あんりちこ

日本の工芸をベースにした暮らしの道具を取りそろえる「中川政七商店」とフードアドバイザーの神谷よしえさんが、各地の郷土の産品や料理に合わせたアレンジレシピと豆皿の魅力を教えてくれる連載も、いよいよ最終回。最後は、どんなレシピと豆皿を紹介してくださるのでしょうか。

「晴れ間が恋しくなる季節がやってきましたね。どんよりした気分になりがちですが、梅好きな私にとっては、梅仕事に忙しい時期でもあります。

そこで今回は、梅雨のこの時期にぜひ食べてほしい梅のレシピと、生まれ故郷の大分の伝統的な陶器である小鹿田焼、その小鹿田焼と相性がいい滋賀県の信楽焼をご紹介します」

教えてくれた人

フードアドバイザー・調味料ソムリエプロ/神谷よしえさん
大分県宇佐市出身。母が設立した「生活工房とうがらし」を、2015年に株式会社生活工房とうがらしとして継承。食を軸として“人と人を繋ぎ、産地と料理人を繋ぐ”をモットーに、全国各地で食にまつわる講演やセミナー、催事などをおこなっている。趣味はおにぎりを握ること。

副菜:【大分県】鶏ささみの梅肉ソース和え

Photo by あんりちこ

「私の生まれ故郷にほど近い大分県日田市大山町は、“梅栗植えてハワイに行こう”のキャッチフレーズで村が活気付き、今では梅の産地として全国でも名が知られるようになりました。大山町の梅は、とにかく上質で種が小さく果肉がやわらかいことで有名なんです。

そんな梅干しを大量に手に入れたら、ぜひ作ってほしいのが梅肉ソース。梅肉ソースは作り置きしておくと日持ちがしてとても便利です。活用法は無限大でどんな料理にも合いますし、味のいいアクセントになってくれますよ。

おにぎりや魚にかけて使ってもいいですし、オリーブオイルと混ぜればドレッシングに早変わり。ささみ肉と合わせれば、ダイエットにももってこいなひと品になります」

材料(作りやすい分量)

・ささみ……2本
・きゅうり(千切り)……1/2本
・梅干し……大1個
・酒……大さじ1杯
・塩……少々
・みりん……小さじ1杯
・砂糖……小さじ1杯

作り方

1. ささみを耐熱容器に並べて酒をふり、塩をふる
2. 1にラップをふんわりかけて、600Wで2分ほど加熱して身をほぐす
3. 梅干しは種を取って包丁で叩いて細かくし、みりんと砂糖と混ぜ合わせる
4. ささみときゅうりを器に盛り、3をかける

飯物:【大分県】梅きゅうり巻き

Photo by あんりちこ

「最終回なので、大山町の梅をもう少しだけアピールさせてくださいね(笑)。じつは大山町では4年にいち度、『梅リンピック』というコンクールを開催しています。梅農家の方々はこのコンクールのために手塩に掛けて梅を育て、技術を高め合っている。だから、大山町の梅は質がいいんです。

そんな梅ときゅうりはとても相性がよく、さっぱりしていてバテがちなこの季節にぴったり。ごはんものは夏場はなかなか喉を通りませんが、梅きゅうり巻きにすると食べやすくなります」

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