2. フライパンに材料をすべて入れて炒め、味を調えたら完成

Photo by 神山 彩子

香りが出たところにパプリカと鶏肉を加えてよく炒めます。パプリカと鶏肉に火が通ったら青ねぎの青い部分とクコの実を入れ軽く炒め合わせ、最後にくるみと塩、白こしょうを加えて味を調えたら完成です。

3. やさしい甘さに癒される「ナツメときくらげのデザートスープ」

Photo by 神山 彩子

「素材の味が楽しめるシンプルな味付けのデザートスープです。キクラゲは、肺に潤いを与え、便秘や美肌に良いと言われています。台湾では便秘改善が期待され、キクラゲドリンクを売っているほど。

日本ではあまりデザートとして食べることはないと思いますが、やさしい甘さで癒されること間違いなしです!」

材料(2〜3人分)

Photo by 神山 彩子

・乾燥白きくらげ……10g 
・ナツメ……5個(1cm角程度の大きさに切る)
・水……600cc
・氷砂糖(三温糖)……大さじ2杯
・クコの実……大さじ1/2杯(4g)
「台湾の家庭でよく使う砂糖は、艶を出すための氷砂糖やすっきりした甘さのグラニュー糖です。私が日本で作るときはやさしい甘さの三温糖を使います。本場の味に近い甘さが引き出せますよ」

作り方

1. きくらげを切り分け、フードプロセッサーにかける

Photo by 神山 彩子

ぬるま湯で戻したきくらげをよく洗い、ハサミで硬い部分を除きます。 やわらかい部分を1/3ほど取り分け、残りをフードプロセッサーでとろみが出るまで混ぜましょう。

2. 鍋で煮込んで蒸らし、味を調えたら完成

Photo by 神山 彩子

鍋に全量のきくらげ、ナツメと水を入れて中火にかけます。沸騰したら弱火にして、きくらげがやわらかくなるまで30〜40分ほど煮込みます。火を消したらフタをして20分ほど蒸らしましょう。

クコの実と三温糖を加え、フタをせず弱火で5〜10分ほど煮たら完成です!

台湾薬膳で体の内側から元気に

スーパーの食材で、こんなにも手軽に薬膳料理が作れるのはとても意外でした。台湾の人々の日常に寄り添った台湾薬膳は、 日本に昔から伝わる“食べ物には体を癒す効能がある”という考え方にも似ていますよね。季節の変わり目や少し元気が出ないときに、ぜひ台湾薬膳(養生料理)を取り入れてみてください。
取材・文/神山彩子

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