ライター : ☆ゴン

この記事でわかること

ホッケはアイナメ科ホッケ属に属する魚です。主に北海道で獲られ、旬は5月〜7月。

ホッケには真ホッケと縞ホッケの2種類があり、成長段階によって呼び名が変化する出世魚です。この記事では、ホッケの選び方と保存方法、調理のポイント、おすすめレシピなども紹介しています。

ホッケの旬と産地

ホッケはアイナメ科ホッケ属に分類される魚で、太平洋側は関東から北、日本海側では新潟から北の冷たい海に生息。1歳までの幼魚は広く回遊するものの、成魚は特定の沿岸に根付く傾向が強いです。一年中獲れる魚で産卵期は9月~11月、脂がのっておいしい旬は5月~7月とされます。

北海道が一大産地として有名

ホッケは秋田や青森、新潟などでも獲れますが、その量はごくわずか。全国漁獲高のほとんどを北海道が占めます。ホッケは、1年を通して場所を変え、北海道沿岸のどこかで獲れるのが特徴です。なかでも羅臼や礼文、積丹などが特産地として有名。

ホッケは春にはエサを求めて、秋には産卵のために沿岸に近づきます。そのため旬の5月~7月と11月ごろが、漁獲の最盛期です。

ホッケの種類と呼び名

アイナメ科ホッケ属に分類される魚には2種あり、ほぼ国内だけにいるホッケのほかに、もうひとつ近縁種がいるのです。キタノホッケという標準和名の魚。そんな2種類のホッケについて紹介するとともに、呼び名についても見てみましょう。

ホッケ(真ホッケ)

ホッケは国内で獲れる魚種の標準和名で、キタノホッケと区別するために、真ホッケの名で販売されることがあります。北海道ではホッケの群れを、北と東南、南、西側の4つにグループ分け。それぞれの沿岸ごとに産卵期が異なるとされます。

かつては見向きもされない下魚でしたが、いまは漁業資源の激減によってすっかり高級魚に。大きいものほど高値がつく傾向があります。傷みの早い魚なので開きの干物にしますが、地元では新鮮なものは刺身にしたり、ムニエルや煮付けにしたりするそうです。

キタノホッケ(縞ホッケ)

キタノホッケは、おもにベーリング海やオホーツク海など、極寒の海に分布するホッケの仲間。魚体に太い縦縞模様があることから、縞ホッケの別称で販売されることが多いです。味わいは真ホッケとあまり変わりませんが、一番の違いは脂がのっていること。

アメリカやロシアからの輸入物がほとんどで、本州以南で流通する開きの干物は大半がこの縞ホッケです。価格が手頃で味が良いため、居酒屋の干物メニューとして人気。淡白な真ホッケより、縞ホッケのほうが好きだという人もかなりいます。
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