妊婦がヨーグルトを食べる上で注意したいこと

食べ過ぎない

ヨーグルトは妊娠中のカルシウムやたんぱく質摂取に役立ちますが、だからといって食べ過ぎないよう注意しましょう。

「妊産婦のための食事バランスガイド」では、妊娠初期~中期の乳製品の摂取は2つ(SV)、妊娠末期~授乳期は3つ(SV)とされています。1つ(SV)の目安は、原材料に由来するカルシウム量が約100mgとなっているため、80~90g程度のプレーンヨーグルト1パックが1つ(SV)にあたります。

妊娠中はバランス良く栄養を摂ることが大切。カルシウムやたんぱく質のためにヨーグルトだけをたくさん食べるのではなく、ほかの食品も組み合わせて摂るようにしましょう。(※5,7,10,11)

甘味料に注意

妊娠中は、血糖値が上がりやすくなります。また、必要以上にカロリーの摂り過ぎとなるおそれも。ヨーグルトを食べるときは、なるべく砂糖の入っていないプレーンヨーグルトを選びましょう。

はちみつやジャムなどを足す場合は、計っていれるのがおすすめ。はちみつ小さじ1杯(7g)で21kcal、低糖度いちごジャム小さじ1杯(7g)で14kcal、高糖度いちごジャム小さじ1杯(7g)で18kcalです。甘みづけは少量にとどめ、入れ過ぎないように気を付けてくださいね。(※5,12,13,14,15)

妊娠中はさまざまな栄養を摂り入れよう

ヨーグルトの栄養や摂取の注意点についてお伝えしましたが、妊婦さんには、ヨーグルト以外にもさまざまな栄養が必要です。

妊娠中の基本は、栄養をバランス良く摂ることが大切。特に、良質なたんぱく質や脂質、体内で作り出せないビタミンやミネラルは、妊娠前よりもしっかり摂るように心がけましょう。

健康な母体と、胎児の正常な発育のためにも、3食きちんと食べてくださいね。主食・主菜・副菜をそろえるよう意識すると、バランスが整いやすくなりますよ。(※1,7)

ヨーグルトは妊婦の栄養補給に役立つ!

妊娠初期から食べられるヨーグルトには、カルシウムやたんぱく質が豊富。妊娠中に必要な栄養素を手軽に摂れます。また、腸内環境を整えたり、免疫アップにつながったりと、体調管理にも役立ちますよ。

妊娠中は、乳製品を含めバランス良く栄養を摂ることが大切です。つわりや体調不良で食べられない場合は除き、なるべく3食食べるようにしましょう。食事はすべて手作りでなくてもかまいません。つらいときは無理せず、ゆったりと過ごしてくださいね。
【参考文献】
※5 日本食品成分表2019七訂|医歯薬出版
(2021/05/11参照)
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