ココナッツオイル

Photo by macaroni

ココナッツオイルは、ココヤシの実の胚乳から採れる油です。ココナッツ特有の甘い香りがあり、お菓子作りやドリンクに加えられることが多いです。25℃以上のときは液体になり、20℃を下回ると白い固形へと変化します。「中鎖脂肪酸」を多く含み、消化吸収がすみやかで分解が早いのが特徴。熱に強く、酸化しにくいことから、非加熱調理だけでなく加熱調理にも適しています。(※2)

マーガリン

Photo by macaroni

マーガリンは食用油脂に粉乳や発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し、練り合わせた加工食品です。原料となる食用油脂はコーン油、大豆油、紅花油などの植物油脂が主体。それぞれの特性により使い分けたり、いくつかの種類を混ぜ合わせたりして作られているんです。パンにぬってそのまま食べるのはもちろん、パンやケーキ、クッキーなどを作るときにかかせない材料として家庭ではもちろん、業務用としても使われています。

油脂を変えてクッキーで大検証

バター以外の油脂にも、それぞれの特徴や適した使用用途があることがおわかりいただけたでしょうか。

では、サラダ油、太白ごま油、米油、ココナッツオイル、マーガリン、バターの6種類の油脂を使ってクッキーを焼き、「バターの代用として適した油脂はどれか」、「仕上がりはどう変わるのか」を調べてみたいと思います!

〈基本のレシピ〉
・薄力粉……180g
・砂糖……60g
・卵黄……1個
・バター(無塩)……100g

グラムは変えずにバターをサラダ油、太白ごま油、米油、ココナッツオイル、マーガリンに変えて焼いてみました。

焼き上がりの見た目を比較

Photo by macaroni

焼き上がりにはそれほど違いは見られず、どの油脂で作ったクッキーもキレイに仕上がりました。しかし、液体油の「サラダ油」「太白ごま油」「米油」で作った焼成前の生地はバターで作った生地に比べてやわらかく、成形しづらい印象がありました。

また、今回の検証で「ココナッツオイル」は固形の状態で使用しましたが、生地のまとまりが悪い印象がありました。冷蔵庫で生地を休ませるとかなり硬くなってしまい、包丁できるのもむずかしかったです。

風味、食感を比較

サラダ油

Photo by macaroni

焼き上がり直後は油臭さもなく、小麦粉の香りがしっかりと感じられる仕上がりになりました。バターで作ったクッキーとは違い、表面がカリッとした食感に。しかし、時間が経つと徐々に酸化したような油のような香りが……。何枚も続けて食べていると少し重たさを感じました。

太白ごま油

Photo by macaroni

食感はサラダ油同様ザクザクとした仕上がりに。こちらも油の香りは特になく、小麦粉の香りが感じられる味わいでした。酸化しにくいせいか、時間が経っても最後までおいしく食べられる印象でした。

編集部のおすすめ