8. アンチョビ、オリーブ、きのこを順に加える

玉ねぎがしんなりしたらアンチョビを加え(写真左)、ほぐすように炒めたらオリーブを加える。油が全体にまわったら2のきのこを加える(写真右)。
「アンチョビは鶏肉や玉ねぎと相性がよく、味にコクや深みが加わります。オリーブは香りがいいのでグリーンを使うのがおすすめです」

9. 白ワインビネガー、白ワインを順に加える

きのこをさっと炒めたら、白ワインビネガーを加えて混ぜる。軽く酸味を飛ばしてから白ワインを加え、アルコールを飛ばす。
「白ワインビネガーを加えることで、香りがよくなり、味わいに奥行きが生まれます。白ワインビネガーがない場合は、米酢やレモンの絞り汁でも代用可能です」

10. チキンブイヨン、鶏肉、トマトを加えて5分ほど煮る

白ワインを軽く煮詰めたらチキンブイヨン、4等分した6の鶏肉、ローズマリー、にんにくを戻し入れ、トマトを加えて強火で5分ほど煮る。
「トマト煮という料理名ですが、魚の煮つけを作るようなイメージで調理するので、鶏肉が煮汁にしっかり浸かる必要はありません。ときどき上下を返すか、スプーンで煮汁を鶏肉にかけつつ、強火で水分を飛ばしながら煮ていきます」

11. 白いんげん豆、エキストラヴァージン オリーブオイルを順に加える

トマトが軽く煮崩れて煮汁にとろみがついてきたら、白いんげん豆を加える。軽く温めたら仕上げにエキストラヴァージン オリーブオイルを軽くまわしかけ、フライパンを揺すりながらトングなどで全体を混ぜ、ソースを乳化(=水と油が混ざり合った状態)させる。器に盛り、イタリアンパセリを飾ったら完成。

鶏肉の旨み引き立つ! カチャトーラは作り置きにも、パスタソースにも◎

ローズマリーとにんにくの香りが食欲をそそる鶏肉のトマト煮、カチャトーラ。できたてを鶏肉を食べてみると、肉のしっかりした弾力と皮目の香ばしさが感じられ、思わず「旨い…!」と唸ってしまいます。
トマトの味が主張しすぎず、アンチョビやオリーブの旨みと一緒にソースに溶け込んで、一体に。乾燥させたきのこの食感もいいアクセントになっています。食材の旨みを丁寧に引き出したソースも、最後までパンでぬぐって一滴も残したくないほどおいしい!
なお、この鶏肉のトマト煮は、冷蔵庫に入れれば3日ほど保存可能だそう。鶏肉を小さくカットすれば具だくさんのパスタソースにもなるので、多めに仕込んで作り置きしておいてもいいですね。今回はきのこを加えましたが、野菜はそのときあるものを加えても大丈夫とのこと。
ぜひ、鶏肉の旨みがおいしいカチャトーラのレシピ、試してみてください。

柬理シェフが愛用! プロに近づくキッチン用品をチェック

今回、柬理シェフがカチャトーラを作るときに使用していたプロの道具をご紹介。簡単そうで意外に難しい、鶏肉の下処理や皮目をカリッと焼く技術がグッとアップすること間違いなし!

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