検証結果……「黄金波形」は素晴らしいまま、絶品!

「温度変化ぐらいでは」のひと言で、最初から結果が決まっていた感じですね。バランスの取れただしと生野菜の組み合わせは間違いないと思いますが、うどんまで進むのは素晴らしいです。そしてノンオイルでさっぱりしているのに満足感たっぷり。ぜひまた作って食べたいです。

実験 4|2種類の鍋つゆを混ぜる「とんこつしょうゆ&濃厚みそ寄せ鍋」

Photo by Kanami Maruyama

商品ごと、個々に味のバランスを取って作られているはずの鍋つゆ。複数混ぜたらそのバランスが崩れるのでは?と考えて「とんこつしょうゆ」と「濃厚みそ」を混ぜたものに、鍋用の具材を投入します。

Photo by Kanami Maruyama

しっかり煮たい鶏肉、豆腐、海老とキャベツを最初に入れ、火を入れすぎない方が良い旬食材(菜の花、アスパラ)と椎茸は後半に入れました。

複雑すぎて味がよく分からなくなったり、くどくなったりするかもしれない。と思いましたが、まったくそんな事態にはならず、こういう味の鍋つゆ商品もあって良いのではないかと思いました。

Photo by Kanami Maruyama

〆も忘れず、ほぼ食べ終わったところでご飯を入れて、再び火にかけます。お鍋がおいしかったのですから、これがまずいわけがありません。

――実食してのご感想や検証結果についてお願いします

「基本の黄金波形は崩れていないと思うのですが、調理のときに菜の花を早く入れすぎたことで、汁に味が出てしまいまして……。味のバランスが崩れてしまいました。菜の花のように入れるタイミングが重要な食材には要注意ですね」(山中)

検証結果……「黄金波形」はキープされたが、食材に気を使うべし

菜の花や春菊、ほうれん草などを煮すぎた結果、汁に溶けてしまって、その食材の味ばかりがする料理になってしまったという経験、誰にでもあるはず。ミツカン・山中さんの実食では、菜の花がそんな事態を起こしてしまったようです。

筆者が菜の花を最後に入れて食したときは本当においしかったので、「黄金波形」が崩れたのではなく、具材には適した火の通し時間があるということなのだと思います。

【まとめ】ミツカン鍋つゆの「黄金波形」は強くて美しい

――4つの検証を通して感じられたことを教えてください

「いつもと違った食べ方をしてみて、努力を重ねて生み出してきたものは間違っていなかったなとしみじみと感じています。想像を超えるほどに、新しいおいしさが発見できたので、食べ方提案など今後の可能性が広がったと思います。

日本では鍋は冬というイメージが強いですが、冷たい鍋も美味でしたし、暑い夏に食べるお鍋だって楽しめるはずです。シーズンを問わず、おいしい鍋つゆを使ったお料理をミツカンとして提案していきたいです」(山中)

――最後にミツカンの鍋つゆを食べているユーザーにメッセージを

「伝わりにくいかもしれませんが……、私は鍋つゆ商品の味の「美しさ」を追求しています。大聖堂のパイプオルガンが鳴り響いたときに、誰もが美しいと心を打たれる。そんなイメージで、誰もが共通して感じられる心地よさみたいなものが、商品を通じて皆様に伝われば良いなと思います」(山中)

言葉では表現しづらいですが、実食した筆者には、山中さんの言う「美しい」という意味が伝わりました。誰もがおいしいと感じる「黄金波形」は崩せなかったという結果を通じて、その背景にある開発する方々の思いや努力を感じることができました。ご馳走さまでした。

※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります

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