原材料

ガムシロップは数種類の甘味料や水分を混ぜて作られているのが、砂糖と大きく違うところです。

粉末状の砂糖とは異なる液体状のガムシロップは、一般的に砂糖と水を原料として作られます。メーカーや商品によっては、糖の構成と状態を変化させた「果糖ぶどう糖液糖」と、砂糖を混合して作られた「砂糖混合果糖ぶどう糖液糖」を原料とするものも。さらに、カロリー0の商品では、エリスリトールやアセスルファムK、スクラロースといった人工甘味料などを原料とするものがありますよ。(※9.10,11)

甘味の感じ方

市販のガムシロップで「果糖ぶどう糖液糖」を原料として製造されているものは、甘味度は砂糖と変わりませんが、クセがなくすっきりとした甘さが特徴的です。

さらに、カロリーゼロの商品に使用されている「エリスリトール」は、砂糖の約75%の甘味度で、大きな冷涼感を感じられます。冷たい飲み物に溶かしたときに、十分甘みが感じられるよう工夫されているのですね。(※11,12,13)

ダイエット中にガムシロップを使うときの注意点

カロリーや糖質の過剰摂取に注意

商品によって異なりますが、ガムシロップを1ポーション入れた場合、20~30kcal程度カロリーが増加します。甘みが低い場合、さらにもう1つ……と増やしていくと、単純にどんどん摂取カロリーや糖質量が増すことに。ダイエット中にの方は1つまでに留めたり、カロリー0の商品をうまく活用したりと、工夫してみると良いですよ。(※1,4,5,6)

食後血糖値が上昇しやすくなる

ガムシロップの原料である砂糖の大部分は「ショ糖」という種類の糖で構成されています。ショ糖は体内でブドウ糖と果糖に分解されてから吸収されていきますが、食後血糖値を急速に上昇させるのがブドウ糖。

血糖値が急激に上昇すると、血液中の糖分を脂肪としてため込む性質がある「インスリン」という物質が大量に放出され、太りやすくなってしますのです。ダイエット中は、空腹時に甘い飲料を飲んだり、ガムシロップをたくさん使ったりするのを控えるようにましょう。(※14,15,16)

ガムシロップのカロリーは高くない。適切な量を使いましょう!

ガムシロップ1個(8g)は22kcalとさほど高くありません。しかし、糖質量は1個(8g)あたり5.6gなので、糖質制限をしているダイエット中の方は摂りすぎに注意が必要です。

100gあたりで比べると、ハチミツやメープルシロップよりも水分が多い分、カロリー・糖質量は低い結果に。砂糖よりもすっきりとした甘さが特徴のガムシロップですが、空腹時に摂取すると食後血糖値が上昇しやすくなるため太りやすい身体になってしまいますよ。カロリー0の商品も上手に活用して、ダイエット中も甘い食品を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
(2021/04/08参照)
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