ライター : 嶋田コータロー

お土産マイスター

兵庫県在住のお土産マイスター(観光特産士マイスター保有)。子供のころから甘党で初恋の相手はおはぎ。各地の銘菓やご当地モノに目がなく、これまで500以上のお土産菓子を食べてきまし…もっとみる

大分県の銘菓「荒城の月」を紹介!

Photo by 但馬屋老舗

九州・大分県といえば、別府温泉や由布院温泉などの温泉地が有名。日本一温泉が湧き出る場所が多い県で、いたるところに温泉があります。そんな大分県には名産・特産も多く、お土産もさまざまです。

この記事では、大分県竹田市にある但馬屋老舗(たじまやろうほ)が作る和菓子、「荒城(こうじょう)の月」をピックアップ。素材や味わいについて、但馬屋老舗の方に聞いた話を交えてご紹介します。

荒城の月ってどんなお菓子?

Photo by 嶋田コータロー

4個入り770円(税込)~
荒城の月は、黄身餡を淡雪(あわゆき)で包んだ和菓子。淡雪とは、メレンゲに寒天や砂糖を加えたお菓子のことです。荒城の月は、もともと「夜越(やごえ)の月」という名前でしたが、昭和初期に現在のものに変わりました。(由来についてはのちほどご紹介)

名前は変わったものの、作り方は創製当時から変わっておらず、いつの世代にも愛される味わいを生み出しています。大分県のお土産として、真っ先に名前があがると言っても過言ではないお菓子で、全国に根強いファンがいるほどです。

魅惑の味わい!ふわふわ食感の淡雪と、コクのある黄身餡

Photo by 嶋田コータロー

純白の見た目をした荒城の月は、一見、まんじゅうのようです。でも食べてみると、まんじゅうとはまったく別物であることに気づきます。

ふわふわした食感で、かすかに“じゅわっ”と音を立てて溶けていきます。これだけ軽やかな口当たりなのに、しっかりと存在感があるのが不思議です。

Photo by 嶋田コータロー

中にはたっぷりの黄身餡。まろやかさとしっかりしたコクのある味が、特徴的です。良質の卵が使われているんだろうなという印象を受けますね。

食感はさらっとしているので、淡雪と一体になったときの味わいが絶妙ですよ。

Photo by 嶋田コータロー

大きさは、手のひらにちょこんとのる小ぶりサイズ。小さいなかにおいしさがぎゅっと詰まっていて、ひとつ食べるだけで満足感が十分にありますよ。

口当たりとあと味に品のよさがあるので、ここぞというときのお土産にオススメです。

ベストマッチな飲み物は?

Photo by 嶋田コータロー

「抹茶や煎茶のほか、コーヒーもオススメです。お客様には、牛乳と一緒に召し上がられる方もいらっしゃいます」と話す、但馬屋老舗の広報担当・大塚理美さん。

ご提案を参考にいろいろ合わせてみましたが、私のベストマッチはコーヒーです。コーヒーの酸味と苦味が、黄身餡の甘味を引き立ててくれる感じがしました。「和菓子とコーヒーって合うの?」と、思うかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね。

ちなみに、荒城の月は「AGF珈琲アワード2016」で、コーヒーに合う和菓子として大分県代表に選ばれたんですよ。

おいしさの秘訣は、厳選素材と惜しまない労力

「荒城の月」の誕生や素材へのこだわりについて、但馬屋老舗・大塚さんにお話を伺いしました。

荒城の月はどのようにして誕生したのでしょうか?

Photo by 但馬屋老舗

大塚さん(以下、大塚):荒城の月は、元の名を「夜越の月(やごえのつき)」と申しまして、江戸時代に献上菓子として謹製しました。「夜越の月」とは「夜を越した明け方の空に浮かぶ月」という意味で、藩主より銘をいただいております。明け方に岡城から見上げた空に浮かぶ白い月を想われて、命名してくださったようです。

1934年に地元の名士の方より「大分、竹田のお土産として広く知ってもらったほうがよいのではないか」とアドバイスをいただき、竹田に縁のある音楽家・瀧廉太郎先生の「荒城の月」より、お名前を頂戴しました。それ以来、「荒城の月」として広く親しんでいただいております。
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