ライター : macaroni 編集部

教えてくれた人

料理研究家・管理栄養士 / 近藤幸子さん
宮城県出身。東京で料理教室『おいしい週末』(現在はお休み中)を主宰。6歳違いの姉妹を育てる母でもある。著書に『調味料ひとつでラクうまごはん』(PHP研究所)、『味が決まる! レシピがいらない中火で8分蒸し』(家の光協会)など多数。

ゲストをお待たせしないことがおもてなし

Photo by macaroni

「『おいしい週末』という料理教室を主宰していてハレの日やパーティー向けのお料理をお教えすることが多いのですが、2020年はコロナ禍の影響でおもてなし料理を作る機会がかなり減ってしまいました。でも、ゲストが喜ぶ顔を思い浮かべながらメニューを考えるのはやっぱり楽しいですね。テーブルクロスを敷いたりちょっと特別なお皿を使ったりするだけでも、気分が明るくなります。

私のおもてなし料理は、普段から作り慣れているもののなかから、テーブルに並べたときの全体の色合いや味のバランスを考えてチョイス。奇をてらったり変に張り切ったりはせず、簡単でゲストをお待たせすることなくすぐに出せるものを用意します。

今回は寒い冬の日にみんなでハフハフしながら食べたいチキンマカロニグラタンと、グラタンによく合う付け合わせ3品をご紹介します。なめらかなホワイトソースがおいしいグラタンは、研究に研究を重ねた自信作なのでぜひ作ってみてくださいね」

チキンマカロニグラタン

Photo by macaroni

材料(4人分)

・マカロニ……200g
・玉ねぎ……200g
・マッシュルーム……1パック
・鶏もも肉……大1枚(皮を外して300g)
・白ワイン……大さじ2杯
・塩……小さじ2/3杯
・バター……10g

<ホワイトソース>
・有塩バター……30g
・薄力粉……40g
・牛乳……500cc
・生クリーム(30%)……100cc
・塩……小さじ3/4杯

・パルメザンチーズ……40g

作り方

1. 玉ねぎは2cm角に切り、マッシュルームは石づきを落として4等分に切る。鶏もも肉は皮と余分な脂を取り除く。2cm角に切ったら塩をふって手でよく揉み、5分ほど置いておく

2. フライパンを熱してバターを溶かし、玉ねぎを炒める。しんなりしてきたら鶏肉を加え、色が変わってきたらマッシュルームを加える。白ワインを加えて強火で水分を飛ばす

3. ホワイトソースを作る。鍋にバターを入れて中火にかけ、溶けたら薄力粉を加えて炒める

4. バターと薄力粉がほろほろとした状態になったら、分量の牛乳の1/3を一気に加える。沸騰してとろみがついたらダマがなくなるまでよく混ぜ、残りの牛乳の2回も同様になめらかになるまでよく混ぜる。最後に生クリームと塩を加え、ひと煮立ちするまで混ぜる

5. 大きめの鍋に2Lの水と塩(20g・分量外)を入れて沸かす。沸騰したらマカロニを入れ、表示時間より1分短くゆでる。ゆであがったら水気をよく切る

6. 235をよく混ぜ、耐熱容器に移す。パルメザンチーズを削って散らし、220度のオーブンで15分ほど焼く

Photo by macaroni

「バターと薄力粉を炒めると最初は団子状になりますが、ていねいに混ぜながら炒め続けると、ほろほろとした状態になります。そこで牛乳を加えるのですが、ダマができてしまっても慌てないで。焦らずに混ぜ続けているとダマが消え、やわらかいお餅のようになめらかになってきます。これを3回繰り返してくださいね。

鶏肉と玉ねぎは、できるだけ大きさをそろえて切りましょう。そうすると、口の中に入れたときに具材のまとまりがよく食べやすくなります。鶏肉にはしっかり目に塩味をつけることが大事。塩が薄いとぼやっとした味になってしまいます」

紫キャベツのコールスロー

Photo by macaroni

編集部のおすすめ