ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

こんにゃくの栄養や効果効能について

こんにゃくの栄養と効果効能

  1. 便秘対策ができる「食物繊維」
  2. 強い骨や歯をつくる「カルシウム」
  3. ナトリウムの排出を促す「カリウム」
  4. 貧血対策ができる「鉄」

便秘対策ができる「食物繊維」

こんにゃくには、100gあたり2.2gの食物繊維が含まれています。こんにゃくは不溶性食物繊維が多く2.1g含まれており、残りの0.1gは水溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は、水を吸収して便のカサを増やす作用があります。これにより腸が刺激されて、排便がスムーズになることが期待できますよ。また、どちらの食物繊維も腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整えるはたらきがあります。(※1,2,3)

強い骨や歯をつくる「カルシウム」

こんにゃくには、100gあたり43mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯の構成要素で、丈夫な体をつくるのに欠かせない栄養素です。

骨を強くするには、カルシウムだけではなくマグネシウムやコラーゲンも一緒に摂ると良いですよ。また、適度な運動で骨に負荷をかけることも強い骨をつくるのに必要といわれています。カルシウムは日本人にもっとも不足しているミネラルなので、意識して摂るようにしましょう。(※1,4)

ナトリウムの排出を促す「カリウム」

こんにゃくには、100gあたり33mgのカリウムが含まれています。カリウムには、ナトリウムを体外に排出するはたらきがありますよ。

ナトリウムは、摂り過ぎると血圧が高くなる原因になります。カリウムはナトリウムと拮抗したミネラルで、カリウムが汗や尿に排出されるときに同じ量のナトリウムも排出されますよ。カリウムは熱や水に弱く調理で失われやすい栄養素なので、意識して摂りたいときには調理法を工夫できると良いですね。(※1,5)

貧血対策ができる「鉄」

こんにゃくには、100gあたり0.4mgの鉄が含まれています。鉄は不足すると貧血につながるおそれがあります。

貧血対策として鉄を摂取するときには、鉄だけではなくヘモグロビンの構成要素のタンパク質や、赤血球をつくるのに必要なビタミンB12と葉酸も一緒に摂るのがおすすめです。鉄は日本人に不足しやすい栄養素といわれています。積極的に摂るようにしましょう。(※1,6)

こんにゃくの栄養を効果的に摂り入れるポイント

ポイント

  1. ビタミンDが豊富な食材と食べる
  2. マグネシウムが豊富な食材と食べる
  3. ビタミンCを一緒に摂取する
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