ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

おからパウダーとは?

おからとは大豆から豆乳を絞ったあとに残る絞りかすのことで、栄養を豊富に含む食材と言われています。豆乳を絞ったあとのものが「生おから」で、それを高温で瞬時に乾燥させたものが「おからパウダー」です。

生より保存性が優れており、好きなときに好きな分だけ使えるのが魅力的な食材ですよ。(※1)

おからパウダーのカロリーと糖質量

Photo by macaroni

重量カロリー糖質
おからパウダー(大さじ1杯)4g13kcal0.3g
おからパウダー(100gあたり)100g333kcal8.7g
(※2)
おからパウダー大さじ1の重量は4gで、カロリーは13kcal、糖質は0.3gです。100gあたりだとカロリーは333kcal、糖質は8.7g。おからパウダーはとても糖質の低い食品であることがわかりますね。

ほかの粉類との比較

カロリー糖質
おからパウダー333kcal8.7g
薄力粉349kcal73.3g
強力粉337kcal69.0g
米粉356kcal81.3g
(※2,3,4,5)
※100gあたりで算出
おからパウダーとほかの粉類を比較してみると、カロリー・糖質ともにおからパウダーがもっとも低い値であることがわかりますね。とくに糖質はとても低い値です。

したがって、ほかの粉類を使うときにおからパウダーを混ぜたり置き換えたりすることで、カロリーや糖質を抑えられますよ。

おからパウダーの栄養について

栄養

  1. 便秘対策ができる「食物繊維」
  2. 筋力や抵抗力を保つ「たんぱく質」
  3. 抗酸化作用をもつ「イソフラボン」
  4. 血管の健康を守る「ビタミンE」
  5. 骨や歯の主要成分「カルシウム」
  6. 酵素のはたらきを助ける「マグネシウム」

便秘対策ができる「食物繊維」

おからパウダーは100gあたり、43.6gの食物繊維を含んでいます。

おからパウダーに含まれる食物繊維は、不溶性食物繊維が多くなっています。不溶性食物繊維には、便のかさを増やして腸を刺激し、体の外に便を排出してくれるはたらきがあります。便秘対策に役立つといえますよ。

また、一日に摂取する食物繊維の目標量は男性18~64歳は一日に21g以上、65歳以上は20g以上、女性18~64歳は一日に18g以上、65歳以上は17g以上と定められています。おからパウダーを上手に活用して、こまめに食物繊維を摂りましょう。(※2,6,7,8)

筋力や抵抗力を保つ「たんぱく質」

おからパウダーは100gあたり、23.1gのたんぱく質を含んでいます。

たんぱく質は、筋肉のもとになったり、酵素やホルモンの機能を調節するはたらきがあります。不足すると筋力の低下だけでなく、身体の抵抗力が弱まってしまい、病気にかかりやすくなるおそれも。意識して摂りたい栄養素ですね。(※2,9)
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