<作り方>

1. 長芋は皮付きのまま使う。よく洗ってからペーパータオルで水けをふき、ひげ根を除く。3〜4cm長さに切ってから縦に6〜8等分の放射状に切る。

2. 牛肉は大きいものは食べやすい大きさに切る。クレソン、万能ねぎは3〜4cmの長さに切り、クレソンの葉の部分は取り分けておく。

3. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、1をあまり動かさずに焼く。全面に香ばしい焼き色がついたら一度火を止めて牛肉を広げ入れ、万能ねぎ、クレソンの茎の部分を加えて中火で炒め合わせる。肉の色が変わったらAを加えて炒め、汁気が飛んだら火を止めてクレソンの葉を加え、なじませる。

すりおろし長芋と豚ひき肉のエスニックスープ

真っ白な見た目の滋味深い味わいのスープ。すりおろした長芋のとろっとした食感がやさしく全体をまとめます。しょうがとナンプラーの風味がほどよいアクセントとなり、食欲のないときでも食べられそう。

「ベトナム南部の地域でよく食べられている『紫山芋のスープ』を長芋でアレンジしました。この料理は白く仕上げたいので、芋は皮をむいてから調理します。今回は長芋をなめらかになるまですりおろしていますが、好みで粗く食感を残してもいいですよ」

<材料>(3〜4人分)

長芋…300g
豚ひき肉…150g

A
ごま油…小さじ1/2
塩…少々
水…4カップ
しょうが(すりおろす)…1片分
ナンプラー…大さじ1と1/2
粗挽き黒こしょう、パクチーの葉(各好みで)…各適量

<作り方>

1. 長芋は皮をむき、フードプロセッサーなどでなめらかになるまですりおろす。
※「長芋と青のり、ちりめんじゃこの落とし揚げ」同様、厚手のビニール袋に入れ、空気を抜いて袋の口を軽くねじり、麺棒などで叩いてつぶしてもよい。

2. ボウルにひき肉を入れ、Aを加えてよく練り混ぜる。

3. 鍋に分量の水を入れて中火にかける。沸騰したら2を指先でひと口サイズの団子状にまとめながら落とし入れる。
※あれば叩いたパクチーの根適量(材料外)を加えて一緒に煮ると風味がアップする。

4. 肉の色が変わったら1を加え、ひと煮立ちしたら弱火にして2〜3分煮る。しょうが、ナンプラーを加えて味を調える。器に盛り、粗挽き黒こしょう、みじん切りにしたパクチーを散らす。

長芋の異なる食感が楽しめるアイデアレシピ。どれも少ない材料で手軽に作れるものばかりです。今晩のおかずに迷ったら、ぜひ、長芋料理を試してみてください。

植松良枝さん

旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家。野菜づくりがライフワークで、季節に寄り添った食と暮らしに関するアイデアを発信している。

さらに国内外を旅し、多くの食文化に触れた経験から生み出される、世界各国のエッセンスを取り入れた料理も人気。『バスクバルレシピブック』(誠文堂新光社)、『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)など著書多数。
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