ライター : FOODIE

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この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
家庭では、すりおろしてとろろにしていただくことの多い長芋。ごはんやお蕎麦にかけて食べるのもおいしいのですが、「それ以外の料理のレパートリーが少ない!」という人もいるのでは? 今回は、長芋をもっとおいしく、幅広く使うアイデアをプロに聞きました。

教えてくれるのは、旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家の植松良枝さんです。

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皮ごと使ってもOK! 植松さんが教える長芋料理のコツ

手がかゆくなりやすく、ぬるぬるしていて滑りやすいと敬遠されがちな長芋。まずは、長芋にまつわるちょっとしたお悩みを解決するアイデアを植松さんに教えていただきました。
① 長芋の皮は必ずしもむく必要はなし!
「長芋は皮つきのまま食べることも可能です。泥つきの長芋の場合はたわしでやさしく洗ってから、泥を落としてカットした状態で売られている長芋の場合はさっと洗ってから、ひげ根をとって皮ごと調理してください。好みにもよりますが、皮が入るぶん、より芋の風味が強くなるのでおいしいですよ」

② 皮をむくときはピーラーで!

「白く仕上げたい料理の場合はピーラーで皮をむくのがおすすめです。その際、長芋を手で持つのではなく、まな板の上に置いたままむけば、滑りにくくなります」

③ すりおろす際は、素手で触らない工夫を!

「すりおろしたり、細かくしたりして使いたい場合は、フードプロセッサーを使ったり、厚手のビニール袋に入れて袋の上から叩いたりすると、手がかゆくならずにすみます」

それでは実際に料理を見ていきましょう。

長芋と青海苔、ちりめんじゃこの落とし揚げ

皮ごと使った芋のモチッとした食感を堪能できる揚げもの。長芋はビニール袋に入れて叩くので、手がかゆくなる心配はありません。ひと口食べると青海苔の風味が口いっぱいに広がり、ちりめんじゃこの塩気が全体を引き締めます。スナック感覚でついつい手が伸びてしまうひと品です。

「長芋は水分が多いので、全部すりおろすとゆるくなってしまいがち。適度に粗く叩いて食感を残すのがポイントです。揚げ油は汚れないので、揚げ終わったあと同じ油でほかの揚げものを作ることも可能。お酒のおつまみにもいいですし、冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにもおすすめです」

<材料>(3〜4人分)

長芋…300g
A
青海苔…大さじ2〜2と1/2
小麦粉…大さじ2
ちりめんじゃこ…15g
塩…小さじ1/2〜2/3
揚げ油…適量

<作り方>

1. 長芋は皮付きのまま使う。よく洗ってからペーパータオルで水けをふき、ひげ根を除いてぶつ切りにする。厚手のビニール袋に入れ、空気を抜いて袋の口を軽くねじり、麺棒などで叩いて粗くつぶす。
長芋はつなぎ用に半分ほど細かく叩き、残りを食感を残すよう粗めに叩くとよい。
2. ボウルに1を入れ、Aを加えて混ぜ合わせる。
3. 揚げ油を170℃に熱し、2を、スプーン2本を使ってまとめながら、だいたい12等分になるように落とし入れる。表面がきつね色になるまで2分ほど揚げる。

長芋と牛肉のバターしょうゆ炒め

長芋のほくほくとした食感が楽しめる炒めもの。甘辛い味が食欲をそそります。表面を皮ごと香ばしく焼いた長芋に、牛肉の旨みとクレソンの辛みが加わって、止まらないおいしさ!

「淡白な味わいの長芋をバターしょうゆでこってり味つけし、ごはんに合うおかずに仕上げました。クレソンの代わりにセリやさっと下ゆでしたグリーンアスパラガス、絹さやなどを使ってもおいしいですよ」

<材料>(2人分)

長芋…200g
牛切り落とし肉…150g
クレソン…2束
万能ねぎ…6本

A
しょうゆ…大さじ1と1/2
オイスターソース…小さじ1
バター…大さじ1強
オリーブオイル…小さじ1

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