そば粉

そば生地の打ち粉に、小麦粉や片栗粉を使うことはありません。打ち粉にもそば粉を使うのが一般的です。ただし、そばの実を挽いて一番はじめに出てくる、粒子が粗くて粘度の低い花粉と呼ぶものを使用します。

しかし、そば粉は小麦粉と比べて高価。そのため工場や一部のお店、家庭では、安価なサゴでんぷんを利用することが多いようです。

薄力粉

軟質小麦の薄力粉は粒子が細かいので、生地に馴染みやすい性質があります。それが利点でもありますが、逆にいうと打ち粉にはあまり適していません。

しかし餃子の皮をはじめとした薄い小麦粉生地を、やわらかく仕上げたときには、強力粉よりも薄力粉が最適です。またほかに適当な粉がない場合、ちょっとした工夫で代用することができます。

打ち粉はほかの粉で代用できる

作りたい生地のレシピに打ち粉の指定があったら、必ずそれを使用してください。とくに指定がなければ、すでに紹介した粉を用途に合わせて使いましょう。

片栗粉やサゴでんぷんがない場合は、コーンスターチで代用可能。薄力粉しかないときはあらかじめ、冷蔵庫や冷凍庫でよく冷やしておきます。グルテンを含むので、高温で粘りが出ないようにするためです。

打ち粉をするときのコツやポイント

打ち粉は適量でおこなう

打ち粉をするのは、生地が手やめん棒についたり、作業台についたりして、作業効率が悪くなるのを防ぐためです。生地が手につかないなら、打ち粉をする必要はありません。

状態を見て、あまりべたつかない生地は打ち粉は少量でOK。かなりべたつくようなら、多めにふっても良いです。分量外の粉なので、できるだけ適量を心がけしょう。

打ち粉を均等にまぶす

TVで料理人が粉を、サッとふっているのを見かけますが、慣れてない人はそんなにうまくいきません。そういう場合は、指で適量の粉をつまんで作業台にふり、手で薄く広げます

さらに手のひらに粉をのせて、めん棒に薄くまぶせば、均等に打ち粉ができるはず。茶こしや網付きの容器に粉を入れて、ふりかける方法も意外と効率的ですよ。

打ち粉が残らないようにする

たとえばパン生地の場合、打ち粉をしすぎると生地がくっつかなくなり、丸めたり成型したりできなくなります。また表面に粉が残っていると、その部分が発酵しにくく、焼いたときに硬いということがよくありがちです。

打ち粉のしすぎはもちろんのこと、生地に粉が残らないよう手ではたくか、ハケで取り除くようにしましょう。

編集部のおすすめ