ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

どんな意味があるの?打ち粉とは

クッキーやパン、うどんなどの麺類を手作りするときに欠かせない打ち粉。レシピによって粉類を使い分けますが、基本的には小麦粉を使用します。 打ち粉をする目的は、生地をのばすとき作業台や調理器具、手などにくっつかないようにするためです。打ち粉をすることで生地があつかいやすくなり、調理をスムーズに進められますよ。 便利な打ち粉ですが、使う量が多いと生地が固くなってしまうことがあるため注意が必要です。作業台や調理器具を薄くおおう程度の量にとどめましょう。

揚げ物で使われる「打ち粉」との違い

揚げ物のレシピのなかには「打ち粉をする」という工程が書かれていることも。生地をのばすときの打ち粉とは違い、揚げ物で使う打ち粉を使う目的は「衣はがれ」を防ぐためなんです。 卵やバッター液にくぐらせる前に薄力粉や天ぷら粉をまぶすことで、具材と衣をつなげてくれます。また、具材の水分が衣に流れてしまうのを防げるので、サクサクとした食感に仕上がるんですよ。

料理によって違う?打ち粉の選び方を解説!

パンや菓子の打ち粉には「強力粉」

パンやピザ、クッキーやパイなどの菓子を作るときに使う打ち粉は「強力粉」を選びましょう。強力粉は小麦粉の種類のひとつで、硬質小麦から作られています。粒が粗くサラサラとしているため、生地のベタつきを防ぐのに最適です。

めん類の打ち粉には「片栗粉」

うどんやパスタ、中華めんを伸ばすときに使う打ち粉は「片栗粉」がベスト。これらの麺類の生地は小麦粉と水、食塩だけでできているためです。もし打ち粉に小麦粉を選んでしまうと、生地と打ち粉がなじんで調理器具にくっついてしまいます。

そばの打ち粉には「そば粉」

同じめん類でも、そばを作るときには「そば粉」を使うのが基本。そば打ちでは生地用のそば粉と分けて「花粉(はなこ)」と呼ばれたりします。調理器具や作業台だけではなく、そば同士がくっつかないようにするために使うとよいですよ。

まんじゅうの打ち粉には「薄力粉」を使おう

手作りまんじゅうの打ち粉には「薄力粉」を使います。生地を伸ばしたり、あんこを包むとき手にまぶしましょう。打ち粉を使いすぎると仕上がりが固くなるので、蒸す前に生地に霧吹きで水をかけるのがポイントです。

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