13. 火を止め、そのまま冷ます

20分ほどたち、煮汁がとろっとしてきたら、火から外してそのまま冷まし、味を含めます。 「完全に冷めたら好みでブランデーやラム酒などを加えて洋風にしても。洋酒の風味が加わり、奥深い味わいを楽しめます。作ったその日にも食べられますが、翌日からの方が味がなじんでいっそうおいしくいただけますよ」

ほっこり旬の味わい。絶品栗の渋皮煮の完成!

手間を惜しまず丁寧に作った栗の渋皮煮。艶やかで美しい見た目は、まるで宝石のように輝いています。味わいは上品でやさしい甘み、ほくほくとした食感が特徴。渋みはいっさいなく、栗の風味が存分に堪能できます。ひと粒ずつ大事に食べたい、お茶請けにぴったりなひと口菓子です。 「自家製の渋皮煮は冷蔵庫で1週間ほど保存可能。もし多めに作った場合は、毎日火を入れると2週間ほど持ちます。それ以上は、砂糖の浸透圧の関係で栗が固くなりがちなので、やわらかくておいしいうちに食べ切るとよいでしょう」

【アレンジ】渋皮煮を使ったスイーツ「栗のトライフル」も試してみて!

丁寧に作った栗の渋皮煮はそのままでも十分おいしいのですが、タルトやマフィンなどお菓子にアレンジしても◎。 「グラスに食べやすく切ったスポンジケーキや栗の渋皮煮、ラム酒を効かせたホイップクリームを入れて、渋皮煮のシロップをたっぷりかけると、簡単に『栗のトライフル』ができあがります。おいしい渋皮煮のシロップを余すことなく楽しめるので、おすすめですよ」
小島喜和さん テーブルトップディレクター。季節のめぐりとともに暮らす日々。手仕事を行う楽しさ、美味しさを伝えることをライフワークに、自身の料理教室では「味噌」や「梅干し」など、【季節の手仕事教室】を開催している。『四季を愉しむ手しごと』(河出書房新社)など著書多数。 http://kiwakojima.com/
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