7. 渋抜きが終わったら煮汁を半分捨てて水を注ぐ

煮汁が写真のような透き通ったワイン色になったら火から外します。煮汁を半分ほど捨ててその分、水を足します。 「急激に冷やすと栗が割れてしまうので、気をつけましょう。手が入れられるくらいの温度まで下がればOKです」

8. 栗の渋皮の表面をそうじする

竹串を上下に動かし、こするようにして渋皮の表面の繊維を取り除きます。「渋皮は傷つけず、表面の繊維だけを取るようにしてください。濃い茶色の部分がきれいに取れると、栗の表面に美しい木目のような模様が現れます」

9. 筋も1本ずつ取り除く

栗に入り込んでいる太い筋も竹串の先に引っ掛けるようにして、1本ずつ取り除きます。「渋皮をそうじし終わったタイミングで、栗の重さを計り、砂糖の量を計算します」

10. 栗を煮る

鍋に栗を入れ、ひたひたになるくらいの水を加えます。砂糖の半量を加え、バニラビーンズを包丁で半分に裂き、種をこそげ出してさやごと加え、火にかけます。 「鍋は栗が一段で入るくらいの大きさがベスト。今回は鬼皮つきで500gの栗に対し、直径18cmの鍋を使用しました。 私は自然な甘さを楽しみたいので、砂糖はミネラルが豊富で茶色い洗双糖を使用していますが、グラニュー糖やきび砂糖など、ほかの砂糖でもおいしく仕上がります。バニラビーンズは甘い香りがつくので入れていますが、なければ省いてもOK。お好みで加えてください」

11. 煮立ったら残りの砂糖を加え、アクをすくう

煮汁が沸騰し、1回目に加えた砂糖が溶けたら、残りの砂糖を加えます。再び煮立ったらアクをすくいます。「砂糖は一度に加えると栗に甘みが入っていかないので、2回に分けましょう」

12. 落としぶたをして静かに煮る

中央に穴を開けたクッキングシートをかぶせ、表面がぐらぐらしないくらいのやさしい火加減で20分ほど静かに煮ます。「栗の渋皮がこすれて傷つかないように、木ではなく紙の落としぶたを使用しましょう」

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