胎児の成長に重要な「葉酸」

キャベツには100gあたり葉酸が66μg含まれ、同量の大根には34μg、ピーマンには26μg含まれています。ほかの野菜と比べて、キャベツに多く含まれる成分であることが分かりますね。

葉酸はDNAやRNAの合成に関わるビタミンです。また胎児の正常な発育に役立つため、妊娠計画中や妊娠中に摂りたい大切なビタミンとしても知られています。(※1,2,3,13)

便秘対策に役立つ「食物繊維」

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、それぞれ異なったはたらきをしています。キャベツには100gあたり食物繊維が1.8g含まれており、水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維が多く含まれています。

不溶性食物繊維は便のかさを増して大腸を刺激してくれるので、便秘対策に役立ちます。現在の日本人は食物繊維が不足しがちなので、意識して積極的に摂るようにしましょう。(※1,14,15)

ほかの野菜と栄養素を比較

カロリー糖質カルシウムカリウムビタミンCビタミンK葉酸食物繊維
キャベツ23kcal3.4g42mg190mg38mg79μg66μg1.8g
グリーンボール20kcal2.7g58mg270mg47mg79μg53μg1.6g
レッドキャベツ30kcal3.9g40mg310mg68mg29μg58μg2.8g
白菜13kcal1.9g43mg220mg19mg59μg61μg1.3g
(※1,16,17,18)
キャベツに含まれる栄養素を、同じキャベツ類であるグリーンボールやレッドキャベツと比べると、いずれも似た含有量であることが分かります。なかでもレッドキャベツは通常のキャベツと比べてカリウムやビタミンC、食物繊維を多く含みます。

一方似た形状の白菜とキャベツの栄養素を比較すると、キャベツのほうがビタミンCやビタミンK、葉酸、食物繊維を多く含むことが分かります。

キャベツの栄養を効率的に摂る食べ方・調理方法

食べ方・調理方法

  1. 生で食べる
  2. 汁ごと食べる
  3. 油と食べる
  4. 加熱するときはさっと短時間でおこなう

生で食べる

キャベツに含まれるビタミンC、カリウム、ビタミンU(キャベジン)は水溶性の栄養素です。またビタミンC、ビタミンUは熱に弱い栄養素です。そのためキャベツの栄養を無駄なく食べたいときには、生のままがおすすめです。

キャベツは生のままでも和え物やサラダとして食べられます。千切りやざく切りなど、切り方によって食感が変わるので、アレンジを楽しんでくださいね。(※1,5,7,9)

汁ごと食べる

キャベツに含まれるビタミンC、カリウム、ビタミンU(キャベジン)は水溶性なので、煮たりゆでたりすると流れ出てしまいます。

スープや煮物で食べるときは、汁ごといただくことで、栄養を無駄なく摂れますよ。(※1,5,7,9)
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