ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

免疫力アップに。キンカンの栄養素と効果効能

栄養

  1. 抗酸化作用を持つ「β-カロテン」
  2. コラーゲンの生成に欠かせない「ビタミンC」
  3. 細胞の健康を維持する「ビタミンE」
  4. 腸内環境を整える「食物繊維」
  5. 丈夫な骨をつくる「カルシウム」
  6. 冷え対策に「ヘスペリジン」
  7. 風邪対策に「シネフリン」

抗酸化作用を持つ「β-カロテン」

キンカンには100gあたりβ-カロテンが130μg含まれています。

β-カロテンは緑黄色野菜やみかん、スイカなどに多く含まれる栄養素で、体内に発生した活性酸素を除去する強力な抗酸化作用を持っています。体内では必要に応じてビタミンAに変換されるプロビタミンAのひとつです。β-カロテンは脂質と一緒に摂取すると、吸収率が高まりますよ。(※1,2)

コラーゲンの生成に欠かせない「ビタミンC」

キンカンには100gあたりビタミンCが49mg含まれ、一日のビタミンCの必要量を100gで半分近くまかなうことができます。

ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かすことのできない成分で、皮膚や血管、骨を丈夫に保つはたらきがあります。抗酸化作用があり、活性酸素から体を守り老化対策に役に立つ栄養素です。(※1,3,4)

細胞の健康を維持する「ビタミンE」

キンカンには100gあたりビタミンEが2.6mg含まれています。

ビタミンEは脂溶性の栄養素で、抗酸化作用を持っています。体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康を維持するはたらきがありますよ。そのほか、血管の健康を保つ作用や、赤血球の破壊を抑える作用が期待できます。(※1,5,6)

腸内環境を整える「食物繊維」

キンカンには100gあたり食物繊維が4.6g含まれています。

食物繊維は水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維に分けることができます。どちらの食物繊維も大腸内細菌により分解されて、腸内善玉菌のエサとなります。そのため、善玉菌が増殖して腸内環境を整える作用が期待できますよ。(※1,7)

丈夫な骨をつくる「カルシウム」

キンカンには100gあたり80mgのカルシウムが含まれています。カルシウムには丈夫な骨や歯を形成したり、血液の凝固を促して出血を抑えたりするはたらきがあります。また、神経の緊張や興奮を抑える作用もありますよ。

カルシウムが不足すると歯や骨が弱くなり、幼児では骨の発育に影響が。また、高齢期、特に閉経後の女性では丈夫な骨が形成できず、骨がもろくなってしまいます。(※1,8)
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