ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

レモンサワーとは

※画像はイメージです
居酒屋やバーなどにある、レモンサワー。どうやって作られるか知っていますか。レモンサワーは焼酎ベースで、それにレモン果汁・シロップ・炭酸水を加え、よく撹拌すれば完成です。

また、レモンサワーとレモンチューハイはとてもよく似てますよね。何か違いがあるのか気になっていたという方もおられるのでは?サワーは英語のsour(意味:酸味のある、酸っぱい)からきており、柑橘系の果汁とシロップを入れたカクテルを炭酸で割った飲み物のこと指します。チューハイは、焼酎の「酎(チュー)」とハイボールの「ハイ」を組み合わせたのが語源。焼酎やウォッカなどの無色のお酒に果汁を加え、炭酸で割った飲み物のことをチューハイと呼びますよ。

お店によって呼び方が変わるだけで、サワーもチューハイも同じ意味で使われています。(※1)

レモンサワーのカロリーと糖質

※画像はイメージです
レモンサワー100mlあたりのカロリーは51kcal、糖質量は2.8g。1缶あたり(350ml)ですと、カロリーは179kcal、糖質量は9.8gです。

メーカーや商品にもよりますが、レモンサワーには甘味料が含まれているため、意外にカロリー・糖質量ともに高いということがわかります。(※2,3)

ほかのアルコールと比較しよう!

レモンサワーのカロリーや糖質量は高いのでしょうか。ほかのアルコール飲料と100gあたりで比べてみましょう。

・レモンサワー
エネルギー量(カロリー)……51kcal
糖質量……2.8g

・ビール
エネルギー量(カロリー)……39kcal
糖質量……3.1g

・赤ワイン
エネルギー量(カロリー)……68kcal
糖質量……1.5g

レモンサワーのカロリーと糖質量は、ビールと赤ワインの真ん中あたり。100gあたりでみると、カロリーも糖質量もそれほど高いようには感じないのではないでしょうか。しかし、レモンサワーは比較的飲みやすいため、ついつい多飲してしまうおそれがあります。飲めば飲むほどカロリーや糖質の摂取量が高くなるため注意しましょう。

どんなお酒であれ、飲み過ぎは身体にダメージを与えるので、適切な量を守るようにしてくださいね。(※2,4,5,6)

市販のレモンサワーのカロリーは??

市販の缶入りのレモンサワーのカロリーはどうなのでしょうか?さまざまなメーカーのレモンサワーを100mlあたりで比較してみましょう。

・宝酒造「タカラcanチューハイ(レモン)」
エネルギー量(カロリー)……57kcal
糖質量……2.8g
※糖質量の記載がないため炭水化物量で示しています

・キリン「氷結®シチリア産レモン」
エネルギー量(カロリー)……44kcal
糖質量……3.6g

・サントリー「-196℃ ストロングゼロ(ダブルレモン)」
エネルギー量(カロリー)……54kcal
糖質量……0.0g

・日本コカ・コーラ「檸檬堂定番レモン」
エネルギー量(カロリー)……48kcal
糖質量……4.8g
※糖質量の記載がないため炭水化物量で示しています

カロリーは、このなかでカロリーが高いもの、低いものを比較した場合、12kcalしか差がありません。メーカーによって若干の違いはありますが、数値に大きな差はないことがわかります。糖質量に関してはかなり違いがあり、もっとも低いものは0gです。

レモンサワーは人気があるので、たくさんのメーカーがさまざまな商品を出していますよ。気になる方は、スーパーや酒屋さんで栄養成分表示を見てみるのもいいですね。(※7,8,9,10)

レモンサワーはダイエット向き?

レモンサワーをダイエット中に飲んでも良いのか気になりますよね。

そもそもアルコール由来のカロリーは「エンプティカロリー」といって、体内に蓄積されることなくすぐに消費されます。ただし、レモンサワーの場合、糖質が含まれておりカロリーがやや高くなるため注意が必要です。

ダイエット中にレモンサワーを飲むのであれば、カロリーや糖質量が控えめのものを選ぶようにしましょう。また、自分で作るのもおすすめです。レモンと炭酸水、ウォッカや焼酎などのお酒があれば甘くないレモンサワーを作ることができます。いろいろ試して自分好みの配合を見つけてくださいね。(※11)

レモンサワーはカロリーと糖質に気をつけて楽しもう

レモンサワーは、カロリーや糖質が低いイメージを抱いていませんでしたか?実は意外にもビールよりカロリーが高いんですよ。特に原料に甘味料が使われていると、カロリーも糖質も高くなるので注意が必要です。

ダイエット中でカロリーや糖質量が気になる方は、手作りがおすすめ。ぜひ自宅で甘くないレモンサワーを作ってみてくださいね。また、過度な飲酒は身体にダメージを与えるので、ほどほどに抑えておきましょう。
【参考文献】
(2024/05/25参照)
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