ライター : はちこ

料理研究家 / 元イタリアンコック

50ヶ国以上が集まるアフリカ料理の特徴とは

赤道を中心に南北に広がるアフリカ大陸。50ヶ国以上が集まる広大なこの地域で生まれた文化は、北、南、東、西でまったく異なります。食文化についても同じで、地形や気候の違いにより採れる食料も大きく違い、それぞれに根付いたアフリカ料理の種類もさまざまです。

食の多様化が進む日本においても、アフリカ料理はまだまだ未知の存在ではないでしょうか。意外かもしれませんが、アフリカの主食は、主に小麦粉やとうもろこしなどから作られたパンや餅なんですよ。

北アフリカ料理の特徴

北アフリカには、日本でもよく知られるエジプトやモロッコのほか、アルジェリア、リビア、チュニジアといった国があります。

地中海に面しているため気候がよく、食材が豊富にそろう地域です。砂漠のイメージが強いエジプトでは、ナイル川から引いた水によりオリーブや小麦などの穀物栽培が盛んにおこなわれています。このため料理の種類もさまざま。

代表的な料理と味わい

タジン鍋

日本でもブームになった、テントや煙突のような形のフタが特徴のタジン鍋は、モロッコ料理の代表的存在です。肉や野菜に香辛料をかけて蒸し煮にする郷土料理であり、モロッコのほか、アルジェリアやチュニジアでも食べられます。

ブリック

チュニジアの料理で、春巻きや揚げ餃子のような包み揚げです。中身は卵やじゃがいも、ツナが入っているものが一般的。揚げたてアツアツのブリックに、レモンを搾り、ハリッサペーストを付けていただきます。

ハマムマッハシ

エジプトの有名な料理のひとつで、鳩のグリルです。お腹の中に、米を詰めて蒸し焼きにします。香辛料が効いた味わいで、高級料理に含まれますよ。

南アフリカ料理の特徴

この地域には、南アフリカ共和国をはじめ、ナミビア、ボツワナ、エスワティニ、レソトといった国があります。南部アフリカには、古くから住む民族も多く残っており、食文化もさまざま。バーべーキューや干し肉を食べることが多いようです。 また、アフリカ古来の食文化に、ヨーロッパやアジアの料理が組み合わさった多彩の料理が数多く存在します。
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