ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

「食育」をテーマに料理教室を開催!

Photo by macaroni

2019年7月24日(水)、銀座にある東京ガスのキッチンスタジオにて【macaroni×東京ガス】の親子料理教室が開催されました。 東京ガスとのコラボイベントは今回が3回目。1回目の「20分で4品の時短調理」、2回目の「防災レシピ」に続き、今回のテーマは「食育」。 食育と聞くとなんだかむずかしそうに聞こえますが、子どもも参加できるクイズを交えつつ、楽しみながら学ぶ料理教室となりました。

甘い、苦い、すっぱい…味の違いを体験

Photo by macaroni

左から:砂糖(甘味)・塩(塩味)・すだち(酸味)・ビターチョコレート(苦味)・かつお節(旨味)
調理実習に入る前に、五感や味の感じ方についてのお勉強です。 まずは「砂糖」「塩」「すだち」「ビターチョコレート」「かつお節」の5つが入ったキットが登場。それぞれ、甘味や塩味、苦味や酸味など5種類の味が感じられます。 砂糖、塩、すだち……と続いて、チョコレートに差し掛かると子どもたちは笑顔に。しかし、実際は苦味を表すビターチョコレートなので、口に含んだ瞬間、渋い表情に。こうして、舌を使って感じながら5つの味を体験しました。

Photo by macaroni

ほかにも「鼻をつまんでグミを噛んだあとに手を離すとどんなふうに感じる」「透明な水溶液を舐めてみて、5種類のうち何の味がついているか」など、味覚だけでなく視覚や嗅覚を使った体験型の説明に、子どもたちも興味津々! 毎日料理するママも、改めて考えてみると新しい発見があり、大人も勉強になる内容であっという間に説明が終了。次はお楽しみの調理実習です。 今回のメニューは「カラフルおすし」「焼きぶどうのヨーグルト添え」「グリル野菜」の3品。さっそく五感を使って調理スタートです!

五感を使って感じる調理実習

Photo by macaroni

毎日ママのお手伝いで料理している子どもも多く、料理にとても積極的。自分で調理するとなると、先生の説明を聞く様子も真剣そのものです。 ママの手をほとんど借りずに、野菜の下ごしらえから炒り卵作り、仕上げ作業まで子どもだけで調理しました。 設定した時間になると音で知らせてくれる「コンロ調理タイマー」がついているので、加熱しすぎる心配もなく、スムーズに調理が進みます。

Photo by macaroni

すし飯用のご飯はコンロについている便利な自動炊飯機能を使って炊きました。「ごはんのいいにおいがする~」と、お鍋のふたから噴き出す湯気と香りに、鼻で反応。日ごろ何気なく感じているこの香りも、五感のひとつであることを再認識します。 いい匂いにつられて、お腹もぐぅ~っと反応。これも嗅覚かな?だから、感じるって大事ですよね。

Photo by macaroni

炊きあがったごはんに甘酢を混ぜてすし飯を作り、手で握っておすしを作ります。うまくできるかな~?握ったごはんに炒り卵と型抜きしたにんじん、いんげんを使ってカラフルおすしを仕上げます。 おすしには、ズッキーニとミニトマトのグリル野菜を添えました。焼いた前と後の、食感の違いがわかるかな?

うまくできたかな?お楽しみの試食タイム♪

Photo by macaroni

手前「カラフルおすし、グリル野菜」 奥「焼きぶどうのヨーグルト添え」
みんなで作った料理が完成し、お楽しみの試食タイム! 型抜きしたにんじんと切ったいんげんで作ったおすしは、あまりのかわいさに、食べるのがもったいないほど。グリル野菜もカラフルで、食欲をそそりますね! 水切りヨーグルトに焼きぶどうを添えたデザートも付いて、栄養バランスも完璧なメニューに、みんな大満足の様子。

Photo by macaroni

加熱前後で味の違いがわかるかな?
できあがりを試食しながら、調理による食材の変化をおさらい。 加熱したトマト、ぶどう、にんじんを生のものと食べ比べしました。みんな、どっちが好みかな? 「生のにんじんはかたいのに、ゆでたのは甘~い!」「焼いたぶどうのほうがおいしい!」と、その変化を舌で感じた様子。あまり加熱することのないぶどうも、焼いてみるとおいしいことを、ママも新たに発見したようでした。

スタイリングをしながらの撮影&交流会

試食のあとは、macaroniが準備したスタイリングアイテムを使って撮影タイム♪ お皿に盛り付けても充分すてきでしたが、お弁当箱に詰めると印象がガラッと変わります。「お弁当箱に詰めるアイデア、マネしたい~」とママたちのシャッターを切る手が止まりません。 撮影するママをよそに、子どもに今日の感想を聞くと「夏休みの宿題がひとつ終わった!」の声。たしかに、今日のテーマは夏休みの宿題にもぴったりだったよね! ほかにも「いつもはママのお手伝いだけど、今日は自分でぜんぶできたから楽しかった!」との感想も。やはり、自分で作ると考えて感じながら料理するので、楽しみが何倍にも増えたようでした。

考えて、感じれば、料理はもっと楽しい!

Photo by macaroni

“食育” と聞くと構えてしまいますが、香りや色、触ってみたりなめてみたりと、日ごろ何気なくしていることが、料理には大切なんだと改めて感じられたのが、大きな収穫だった様子。 フライパンのなかで炒り卵が固まっていく様子や、すし飯を握る子どもたちのキラキラした笑顔が、とてもまぶしく感じた一日でした。 こうして考え、自分の五感で感じることで、料理を好きになっていってくれるとうれしいですね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ