ライター : いとう まさと

WEBライター

麩とは

Photo by Snapmart

お麩の原料はグルテン

小麦粉に食塩水をくわえてよく練り、それを袋に入れて揉むとデンプンが流出しグルテンが残ります。そのグルテンを蒸したものが生麩と呼ばれるもの。この生麩をさらに加工することで、さまざまな種類のお麩になります。

生麩を加工することで「別のお麩」になる

生麩を揚げたものを揚げ麩と呼びます。生麩を煮てから成形し干したものが乾燥麩、乾燥させずに焼いたものが焼き麩です。 お麩は全国に90種類以上あると言われています。真ん中が空洞になった車麩、おみそ汁に入っている小町麩、短冊状の板麩など、バリエーション豊富なのが面白いですね!

おもな麩の種類

生麩

グルテンにもち粉、あるいは小麦粉をくわえて練り、蒸すかゆでるかして作ります。なかにはゴマやヨモギを入れて、風味や色を付けたものも。桜やもみじを模して作られた「細工物」は見た目もかわいらしく、季節感を出すのにもぴったりです。

焼き麩

生麩にデンプンやベーキングパウダーをくわえて練り、焼いたもの。保存性が高いため、古くから重宝されてきました。フランスパンのような仙台麩、巻きすで作るすだれ麩、箱形の丁字麩など、全国各地にさまざまな形の焼き麩が存在します。

麩の栄養成分

栄養がないように思われがちなお麩ですが、じつは栄養たっぷり。植物性たんぱく質食品であるお麩は、高たんぱく低カロリーな食材なんです。脂質も少なく消化がよいのも魅力的。 100gあたりのカロリーは生麩が163kcal、焼き麩が385kcal。生麩にくらべて焼き麩の方がカロリーは高いですが、その分カリウムやリンなどのミネラル分が豊富です。(※1) お麩に含まれるアミノ酸の一種・プロリンは、コラーゲンの生成に必要な栄養素。肌に潤いをもたらす天然保湿成分でもあります。(※2)

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