ライター : ☆ゴン

ケジャンとはワタリガニのキムチのこと

ケジャンを漢字で書くとケは「蟹」、ジャンは「醤」。つまりカニのたれ漬けのことです。カニはもっぱら、韓国語でコッケという生のワタリガニを使用します。真っ赤なたれの正体は、キムチを漬けるのに使うヤンニョムジャン。

日本ではカニのキムチとも呼ばれますが、韓国語ではヤンニョムケジャンと言います。見た目どおりに辛いですが、コチュジャンが入っているので甘味があるのが特徴。生ワタリガニの旨味と甘辛さがクセになると、日本でも注目を集めている韓国料理のひとつです。

カンジャンケジャンとの違い

カンジャンケジャンとは、生のワタリガニをしょうゆや香味野菜と一緒に漬けこんだもの。韓国でケジャンといえば、このしょっぱいカンジャンケジャンのほうが一般的です。カンジャンとヤンニョムケジャンのどちらも、現地で「ごはん泥棒」と呼ばれるほど人気があります。

ケジャンの食べ方は基本的にそのままで

ケジャンは基本的に、生のとろりとした身をそのまま食べます。ワタリガニの脚は身が少ないため、割って歯でしがむか吸うようにして。肩肉も比較的やわらかいので歯でしがむか、スプーンで身を取り出して食べます。

ミソ付きの甲羅がある場合は、ごはんを入れて混ぜるのが、韓国ではもっともポピュラーでおいしい食べ方です。

ケジャンを使う人気のアレンジレシピ3選

ケジャンを生のまま食べるのは抵抗がある、という人には加熱調理がおすすめです。そんなケジャン料理のレシピをいくつか紹介します。

1. ケジャンの油炒め

ヤンニョムケジャンを多めの油で炒めます。ケジャンのたれをある程度ぬぐい取り、炒めたあとにたれを加えるのがポイント。パンを添え、たれをつけて食べると最高においしいですよ。

2. ケジャンのみそ汁

ケジャンと油揚げ、長ねぎを具材にするみそ汁のレシピです。ワタリガニとたれの旨味がしっかりあるので、だしを入れる必要がありません。ピリ辛で風味豊かなみそ汁ができあがります。

3. ケジャン鍋

ヤンニョムケジャンを鍋で煮込む、ケジャンチゲの作り方。鶏つくねや焼き豆腐、しめじなどを具材にし、白菜の代わりに白菜キムチを入れます。カニから良いだしと旨味が出るので、おいしさは文句なしです。

機会があればぜひケジャンを食べてみよう♪

ヤンニョムおよびカンジャンケジャンともに、コリアンタウンと呼ばれる地域や商店街で買うことができます。いまは通販でも販売しているので、わりと手に入りやすい食品です。お店でケジャンを見かけたら、ぜひ一度購入して、そのおいしさを確かめみてくださいね。

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