栄養バランスのよい献立にする

栄養素の大部分を食事から摂るようになってきたら、献立のバランスも気にしてあげましょう。炭水化物・たんぱく質・ビタミンやミネラルをそろえるだけで、簡単にバランスを整えることができますよ。

炭水化物はご飯やパンなど、たんぱく質は肉・魚・卵・大豆製品など、ビタミンやミネラルは野菜・きのこ・果物などに多く含まれています。

炭水化物・たんぱく質・ビタミンやミネラルが豊富な食材を組み合わせれば栄養バランスが整うので、おかず1品や丼1品でもかまいません。(※4)

「手づかみ食べ」で食べる意欲を育てる

「自分で食べたい!」という意思が強くなる完了期には、ぜひその意欲を尊重してあげたいところ。手づかみ食べにより摂食機能が発達し、その後食器・食具が上手に使えるようになっていきます。

栄養バランスはもちろん大切ですが、食事の楽しさも伝えたいですね。一緒に食卓を囲んで楽しく食べたり、ポジティブな声かけをしたりすることは、赤ちゃんの食べる意欲を伸ばすポイントです。

なお、汚れが気になるときは、エプロンをつけたり、床に新聞紙やレジャーシートを敷いたりしておくのがおすすめ。ぜひ「きれいに」食べさせたい気持ちをグッとこらえて、赤ちゃんの意欲を伸ばしてあげてくださいね。(※2,5)

離乳食完了期に食べられるもの、食べられないもの

いろいろな食べ物に興味を示すようになり、なんでも食べさせてあげたくなりますが、大人と同じように食べられるわけではありません。いろいろな食べ物を経験させるためにも注意することを押さえておきましょう!

注意したい食べ物

  1. 塩分に注意
  2. アレルギーに注意
  3. 生ものはNG
  4. 刺激物は不要
ハムやウインナー、ベーコン、練り製品のような加工品も少しずつ使えます。しかし塩分が多いので積極的に与える必要はありません。また、カレー粉やコショウなどのスパイス類も使用できますが、積極的に好む赤ちゃんは少ないため使う必要はないでしょう。

そばやピーナッツ、マンゴー、パイナップルなどはアレルギー源になりうる食べ物です。これらの食品だけではなく、初めて食べるものは少量を与え、赤ちゃんにアレルギー反応が出ないことを確認しましょう。

なお、卵や刺身などの生ものは、抵抗力が弱い赤ちゃんにはまだ食べさせないようにしてください。食材は十分に加熱してから食べさせてあげましょう。(※6,7)

完了期におすすめの主食レシピ4選

1. 鯛めし風おにぎり

Photo by 長曽我部 真未

材料(作りやすい分量)

  1. 米……1合
  2. 鯛(刺身状)……5枚
  3. a. しょうゆ……大さじ1/4杯
  4. a. 酒……大さじ1/2杯
  5. a. みりん……大さじ1/2杯
  6. 水……(a)の調味料を合わせた状態で、1合分の水加減になるよう調整

作り方

  1. 材料をすべて合わせて、白米と同じ要領で炊飯する
  2. 炊きあがったらよく混ぜ合わせ、ひと口大に丸める

2. カレイのポテトパンケーキ

Photo by 長曾我部 真未

材料(作りやすい分量)

  1. 生カレイ……20〜40g(ゆでておく)
  2. じゃがいも……2個(皮と芽を取り除く)
  3. 玉ねぎ……1/4個
  4. a. 卵……1/2個(溶いておく)
  5. a. 薄力粉……大さじ2杯
  6. a. コンソメ顆粒……小さじ1杯
  7. 無塩バター……5g

作り方

  1. じゃがいもと玉ねぎをざく切りにする
  2. フードプロセッサーで(1)を数回に分けて攪拌する
  3. (2)(a)をいれてさらに攪拌したら、ゆでたカレイをほぐし入れて混ぜ合わせる
  4. 熱したフライパンに無塩バターを溶かし、(3)を小さな丸に広げて両面を中火で焼いたら完成
ポイントと注意点:
・お好みでクリームチーズやサワークリームを添えてもOK(赤ちゃんの離乳食の進み具合に合わせて)
・焦げないようにじっくりカリカリに仕上げるとよりおいしくいただけます

3. マカロニミートソース

Photo by 長曽我部 真未

材料(作りやすい分量)

  1. 鶏ひき肉……75g
  2. 玉ねぎ……100g
  3. ホールトマト缶……1/4缶
  4. マカロニ(乾)……1食あたり30gほど
  5. ※ソースは作りやすい5〜6食分の分量を記載しています

作り方

  1. 玉ねぎの皮をむき、みじん切りにする
  2. (1)をフライパンで炒め、色が半透明に変わったらひき肉を加えてさらに炒める
  3. ひき肉に火が通ったらトマト缶を加えて1〜2分ほど加熱する。トマトの形が残っていたら潰すように崩す
  4. ゆでたマカロニの上に(3)をかけたら完成
ポイントと注意点:
・炒めるときにフライパンにくっついてしまうようなら、バターを薄くひきましょう
・油は赤ちゃんの負担になるので控えましょう
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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