ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

お腹にやさしい食べ物のポイント

ポイント

  1. 消化が早い
  2. 刺激が少ない

消化が早い

胃に負担をかけない、消化がスムーズな食事をするには、脂質や食物繊維が少ない食品を選ぶのがポイントです。バラ肉やさばなど、脂がのった食品には脂質が多く含まれます。油を多く使う、揚げ物料理も避けてくださいね。

野菜類では、ほうれん草、じゃがいも、にんじんなどは消化に負担がかかりづらくおすすめです。反対に食物繊維が多いごぼうやたけのこなどの野菜は、消化に時間がかかります。胃腸の調子が悪いときは食べるのを避けましょう。(※1)

刺激が少ない

唐辛子やカレー粉などの香辛料や、にんにく・ニラなどの香味野菜は、胃の粘膜を刺激します。酸味が強いものや味が濃いものも刺激が強いです。また、冷たすぎるもの、熱すぎるものにも注意が必要。

胃を刺激する食品は避けたり、ほどよい温度の料理を摂ったりして、胃にやさしい食事を心がけましょう。コーヒーやアルコール、炭酸飲料も控えてくださいね。(※1,2)

お腹にやさしい食事にするための食べ方・調理法

食べ方・調理法

  1. 適温の食事を摂る
  2. 調理時には油を少なく
  3. よく噛んでゆっくり食べる

適温の食事を摂る

10℃以下の冷たい食べ物は胃を刺激するため、温かいものを食べましょう。また、冷たいものを摂り過ぎると、胃が冷えて機能低下や消化不良になるおそれが。

野菜を食べるときは、サラダではなく温かい野菜スープにしましょう。また、麺類を食べるときは冷製のものを避けてくださいね。うどんやにゅうめんがおすすめです。ただし、70℃以上の熱すぎるものも胃腸を刺激するので、注意しましょう。(※1,3)

調理時には油を少なく

脂質が多い油は消化に時間がかかるので、胃の調子が悪いときには控えましょう。揚げ物や炒め物は避けて、煮る、蒸すといった油を使わない調理方法がおすすめ。やむを得ず油を使うときには、いつもより少し減らして調理をしてくださいね。また、ドレッシングはノンオイルのものを選びましょう。

また、脂質が多い肉類にも注意が必要です。胃腸の調子が悪いときは、脂質の少ない鶏ささみ肉や、赤身肉を選んでくださいね。(※1,2)
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