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ラタトゥユってどんな料理?
一年中、太陽がさんさんとふりそそぐ地中海に面した南仏の街・ニースが発祥の料理「ラタトゥユ」。
1800年代にニースの軍隊や刑務所で出された「野菜のごった煮」がそのはじまりと書かれていたりしますが、今そんな話を知っているフランス人はほとんどいません。
むしろ「野菜をたっぷり食べられるおいしい家庭料理」として好まれ、夏は冷たく、冬は温かく、一年を通してフランス中で、家庭でもレストランでも食べられている人気の付け合わせ料理のひとつです。
材料(4人分)
4人分とありますが、あくまでも目安。ラタトゥユは付け合わせ料理なので、手元にある量で作って構いません。材料もこれが基本ですが、その時ある野菜で「ごった煮」してしまっても大丈夫です♪
- ズッキーニ 1本
- ナス 1個
- ピーマン(赤・黄) 1個ずつ(緑でもOK)
- 玉ねぎ 1個
- ニンニク 1欠片
- トマト缶 1個
- 塩胡椒 少々
- オリーブオイル 適量
- ローリエ・タイム・ローズマリー(ローズマリーはなくてもOK) 適量
基本ラタトゥユ・レシピのポイント
- 自然に野菜から出てくる水分だけで煮ることがポイント!水やワインなどは一切使いません。
- 味つけもニンニクとハーブ、塩胡椒のみ。ブイヨンを使うと野菜の旨味が消えてしまうので使わないことが最大のポイントです♪
作り方
1.野菜を切る

Photo by Rie YUTENJI
玉ねぎ、ナス、ズッキーニ、ピーマンをそれぞれ切っておきます。形はダイス型に限らず、輪切りでも乱切りでもお好みの形でOk。
2.玉ねぎを炒める

Photo by Rie YUTENJI
鍋にオリーブオイルを注ぎ、温め、玉ねぎを軽く炒めます。
3.ナスを加え、ズッキーニも加えて炒める

Photo by Rie YUTENJI
ナスを加え炒めます。ナスは油をよく吸うので、足りないように感じたらここでオリーブオイルを足しておくと、その後ズッキーニなどから水分が出やすくなります。
ズッキーニも加えて炒めます。
4.ピーマンを加え、炒める

Photo by Rie YUTENJI
ピーマンも加えて炒めます。
5.トマトも加える

Photo by Rie YUTENJI
トマトも加え、混ぜます。トマトは完熟トマトがある場合はフレッシュなトマトを使っても構いませんが、缶詰の方が簡単に濃厚な味が出せるしリーズナブル!とフランス人もトマト缶を使うことの方が一般的です。トマト缶はホール状でもダイス型、ピュレ状でも構いません。
6.ニンニクとハーブをのせ、蓋をして弱火で20分から30分煮る

Photo by Rie YUTENJI
ニンニクは皮付きでもOK。日本や中国ではニンニクは切って、最初に玉ねぎなどと一緒に炒めますが、フランスではこのように最後にのせて煮込むのが一般的。
ハーブものせ、軽く塩胡椒(塩はなしでもOK)。蓋をして20分から30分弱火で煮ます。
7.野菜の水気がたっぷり!のラタトゥユのできあがり♪

Photo by Rie YUTENJI
煮込み時間はお好みで。時期や野菜によっては水分があまりでなかったり、逆にたくさんでたり。それに合わせて煮込み時間も調整しましょう。
余ったり大目に作ったラタトゥユで。アレンジレシピ10選
週末にたっぷり作れば、ラタトゥユひと鍋分で、肉や魚のつけあわせから、ピザやキッシュの具、さらにはラタトゥユをベースにクスクスや夏野菜のカレーまで一週間分のメニューにアレンジでき、週日が楽チン。おいしく過ごせます♪
1. 野菜たっぷり!ラタトゥイユでナポリタン
ゆでているスパゲッティにラタトゥユをまぜるだけで野菜たっぷりのナポリタンにアレンジできます!暑い日は冷蔵庫に冷やしておいた余り物ラタトゥユをそのまま冷製パスタにのせてもグッド。また、そうめんにのせてもおいしいです♪
2. のせるだけでおしゃれ。ラタトゥユでブルスケッタ
イタリアの前菜・ブルスケッタにもラタトゥユはぴったり! のせるだけなので、朝食やおもてなし料理やおつまみと幅広く活用できますね。仕上げにバジルやディルをトッピングするとよりおしゃれに仕上がりますよ。