味覚の維持に必要な「亜鉛」

亜鉛は玄米100gあたりに1.8mg含まれるミネラルです。身体の維持・成長に必要な生体反応や味覚に関わる細胞を作るはたらきがあります。

そのため、亜鉛が不足すると食べ物の味を感じられないことが指摘されています。過度なダイエットによる亜鉛不足で、味覚に問題が起きているケースもありますので、食事からの摂取が欠かせません。(※1,13,14)

整腸作用に役立つ「食物繊維」

食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、お腹の調子を整えるはたらきを持っている物質で、玄米100gあたり3.0g含まれます。

食物繊維は消化器官で消化されにくい物質であり、便通を整える作用があるほか、余分な脂質や糖・ナトリウムを吸着し、体外に排出することから、生活習慣に起因する病気の対策としても注目されています。(※1,15)

玄米と精白米の栄養の違いは?100gあたりで比べると

カロリー糖質食物繊維マグネシウムビタミンB1
玄米346kcal71.3g3.0g110mg0.41mg
精白米342kcal77.1g0.5g23mg0.08mg
玄米(めし)152kcal34.2g1.4g49mg0.16mg
精白米(めし)156kcal35.6g1.5g7mg0.02mg
(※1)
玄米と精白米をそれぞれ「生米」「めし」100gあたりで比較しました。調理後である「めし」で比べた場合、玄米と精白米では、カロリー・糖質・食物繊維の量に大差はありません。しかし、玄米の方が精白米よりもマグネシウムは約7倍、ビタミンB1は約8倍もの差があります。

玄米を食べるうえでの注意点はある?

玄米は精白米に比べて、噛み応えがしっかりとしており、胃腸に負担がかかりやすいです。食べる際は消化しやすいように、よく噛んで食べるようにしましょう。

玄米を食べた後に胃腸に不快感がないか、体調に変化はないかといった観察もしておくと良いでしょう。玄米だけで食べるのに抵抗がある場合は、玄米の割合を減らし、白米と混ぜて食べるといった工夫もおすすめです。(※16)

栄養満点。玄米を使ったレシピ4選

1.短時間でふっくら!圧力鍋で炊く玄米ご飯

Photo by macaroni

圧力鍋で玄米を炊くと、短時間でふっくらもちもちとした仕上がりに。また、塩を入れることで、玄米の種皮が破れやすい状態になり、食感が良くなります。さらにほのかな塩気で玄米が食べやすくなりますよ。

2.弁当にぴったり。チーズと塩昆布の玄米おにぎり

すべての材料を混ぜ合わせて作る、プロセスチーズと塩昆布の塩気がくせになるおにぎりです。

材料のひとつであるいりごまには、不飽和脂肪酸やセサミンというポリフェノールの一種が含まれており、肝機能を高めたり、肌や髪の健康を維持したりするのに役立ちます。(※17)
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