ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

焼き海苔のおもな栄養素と期待できる効能

海苔の栄養

  1. 筋肉を作る「たんぱく質」
  2. 塩分の摂り過ぎを調整する「カリウム」
  3. 細胞の生産にかかわる「葉酸」
  4. 目や粘膜の健康維持に役立つ「ビタミンA」
  5. 免疫力を高める「ビタミンC」
  6. 貧血対策に役立つ「鉄」
  7. 代謝や発育を促進する「ヨウ素」
  8. 丈夫な骨をつくる「カルシウム」
  9. 腸内環境を整える「食物繊維」
  10. 血液や血管の健康を維持する「EPA」

筋肉を作る「たんぱく質」

焼き海苔1枚(全形:3g)あたりには、1.2gのたんぱく質が含まれています。たんぱく質は筋肉や臓器の構成、酵素やホルモンの成分などとして重要な栄養素です。

たんぱく質の不足は免疫機能の低下につながるおそれが。そのまま食べられる海苔は、手軽にたんぱく質を補給するのに役立ちます。(※1,2,3)

塩分の摂り過ぎを調整する「カリウム」

焼き海苔1枚(全形:3g)あたりには、72mgのカリウムが含まれています。カリウムは、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を保つはたらきがあるミネラルの一種です。

また、カリウムは腎臓でナトリウムの再吸収を抑え、排泄する作用があります。塩分の摂り過ぎが気になる方は意識して摂りたい栄養素です。(※1,2,4)

細胞の生産にかかわる「葉酸」

焼き海苔1枚(全形:3g)あたりには、57µgの葉酸が含まれています。葉酸は水溶性ビタミンのひとつで、DNAやRNAの合成にかかわり、細胞の生産や再生を助けるはたらきがあります。

葉酸は特に胎児の成長に重要で、妊娠前からしっかり摂るべき栄養素です。また、ビタミンB12とともに赤血球を作るため貧血対策にも役立ちます。(※1,2,5)

目や粘膜の健康維持に役立つ「ビタミンA」

焼き海苔1枚(全形:3g)あたりには、69µgのビタミンAが含まれています。ビタミンAは目や皮膚の粘膜の健康維持、抵抗力を高めるといったはたらきがありますよ。

ビタミンAが不足すると暗いところで目が見えづらくなったり、皮膚や粘膜の乾燥がみられたりするおそれがあります。(※1,2,6)

免疫力を高める「ビタミンC」

焼き海苔1枚(全形:3g)あたりには、6mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠なビタミンで、肌や骨、血管などの健康を保つはたらきが。

また、ビタミンCは体内に入ってきた細菌やウイルスとたたかう白血球やリンパ球に多く含まれており、免疫強化にもかかわっています。抵抗力を高めるのに役立ちますよ。(※1,2,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ