ライター : 廣瀬茉理

グルメライター

「煎り酒」とは?

※画像はイメージです
今、注目を浴びている日本古来の万能調味料「煎り酒(いりざけ)」。日本酒に梅干しを入れて煮詰めるだけのシンプルな調味料で、刺身、炒め物、煮物、サラダなどさまざまな料理で使うことができる万能さが魅力です。

日本で昔から作られている調味料だからこそ、どんな料理にもマッチします。

しょうゆよりも歴史が長い

煎り酒の歴史は、まだしょうゆが普及する前の室町時代の末期からはじまったとされています。江戸時代中期以降からは、しょうゆが一般的に普及し始め、塩分が控えめで保存が効かない煎り酒はだんだんと利用されなくなりました。

また、味や香りも強くないため、しょうゆにシフトチェンジしていったと言われています。

味わいの特徴

煎り酒は梅干しの酸味と塩味、昆布やかつお節、日本酒のまろやかで風味豊かな味わいをもつ調味料です。しょうゆよりもほんのりとした味や香りが特徴で、食材の旨味や風味を消すことなく、楽しむことができます。

「煎り酒」のおいしい使い方

魚との相性抜群

魚と煎り酒の組み合わせは、昔から定番の食べ方。かつおや白身魚や貝類、昆布締めの刺身しょうゆ代わりとして食べることで、魚の旨味や脂身の甘味などを引き立てることができます。

しょうゆほど味が濃いわけではないので、刺身の新鮮なおいしさをそのまま味わうことができます。

天ぷらに

煎り酒は天ぷらにつけて食べるのもおすすめ!梅干しの塩味と酸味が、天ぷらをあっさりと、さわやかなテイストに仕上げてくれます。

基本の煎り酒でもいいですが、塩漬けの桜を使った「桜煎り酒」のような変わり種も食材のおいしさを引き立ててくれますよ。

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